枯れる木々 ― 2013年03月04日 18時58分28秒
いわゆる「ナラ枯れ」である。
「ナラ」という名が付くが、枯れるのはナラだけではない。
カシノナガキクイムシという虫が菌類を運んで枯らすのだそうだ。
昔は人が燃料として木の手入れ;枝払いなどをしていたので
その虫も一緒に駆除できていたが、それがなされなくなった今
虫が大発生して広まっているのだ。
この虫は木の低いところに付くらしく、そのあたりをビニールシートなどで巻くと冬場寒さを避けてそこに入り込むので、春に焼却すれば退治できるらしい。基本的には松食い虫と同じ駆除方法であるが、手間がかかるのは言うまでもない。
京都御苑でも、大きな木が結構な数切り倒されている。
枯れた木をほっておくと菌の温床になるから仕方ないようである。
「もったいない」と言うのは簡単だが、本来人と自然の関わりがなくなったために発現したことであり、対策は難しい。
薪を使えば良いって?今は消防法で京都市内では薪は原則使えない。使わないだろうが、使いたくても使えない状況である。
Wikipediaの「カシノナガキクイムシ」では対策の項に「山が丸裸になることはない」と書いてあるが、そんな悠長なこと言ってられる状況ではない。いったい誰が書いたんだか。木が再び生える、それが太くなるまでにどれだけかかるか知らないのだろうか。まして人工植生の京都御苑ではほっておけばどえらいことになるのは言うまでもない。
危機感を持って見るべきである。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://otakura.asablo.jp/blog/2013/03/04/6737064/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。