2013白馬・八方・栂池(11)2013年09月01日 07時34分33秒

ゴマナ(胡麻菜)。

ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)。
黄色が飛んでいるのが残念。白とか黄色が多い花をきれいに写すモードがほしい。

全体ではこんな感じ。あまり数は多くなかった。

最後はミヤマシシウドと自然園の風景写真風・・・と思ったら、こちらはオオハナウド(大花独活)と判明。同定の決め手は花びら。
このように、花びらが細長く垂れたようになるのがオオハナウドの特徴。
どちらも芹科だし、形も似てるから見分けにくい。

2013白馬・八方・栂池(12)2013年09月02日 06時34分05秒

イワショウブ(岩菖蒲)。
咲き終わりの頃には花の色が変わるのだそうで。
菖蒲とあるけど百合科で(花菖蒲はアヤメ科)、しかも花は一般的な百合とは全然違ったりする。

オニシモツケ(鬼下野)。
花火のような感じに見える。花びらが落ちると、右のように赤っぽく見える。

ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)。
黄色い小さな花はよく似ているので、主に葉っぱで同定する。

という感じで花の写真を撮影しながら歩いていると、雲が下の方まで立ちこめてきた。

2013白馬・八方・栂池(13)2013年09月03日 06時19分05秒

オヤマリンドウ(御山竜胆)。
9月に行ったときは数が少ないのだが、今回はかなりの数を見たので、今の時期が盛りなのだろう。花が開いていないように思えるかもしれないが、この花はほとんど開かないのでこれで「満開」。

ツルニンジン(蔓人参)。
キキョウ科なのに人参とはこれいかに。
花を覗くとこんな感じ。確かにキキョウに似てる。

シラネニンジン(白根人参)。
今度は芹科なのに人参とはこれいかになのだけど、葉っぱが人参に似ているかららしい。が、この写真には写ってない。やっぱり葉っぱも写さんとだめだよなぁ。

雲はさらに濃くなってきた。視界は100mもない。

2013白馬・八方・栂池(14)2013年09月04日 07時17分19秒

しばらく「実」シリーズで。

山の花は実を付けるのももの早い気がする。
この辺りのものも、花は7月頃まで咲いているのにもう実が熟してる。
短い春夏秋の間に子孫を残す故であろう。

ベニバナイチゴ(紅花苺)。
一目瞭然の苺。苺は実はバラ科。そういえば、葉っぱに何となく面影が。

サンカヨウ(山荷葉)。

マイヅルソウ(舞鶴草)。
実の色はこの後真っ赤に変化するらしい。

園内には所々にこういうのがあった。
何かの実のなり具合を調べているようで、鳥に食べられないよう袋がけしているらしい。実が見えなかったので種類はわからず。

2013白馬・八方・栂池(15)2013年09月05日 06時47分07秒

実シリーズ続き。

オオヒョウタンボク(大瓢箪木)。
2つの実がくっつくようになり、真っ赤に熟している。
それにしてもなぜ瓢箪?実の2くっついた様が瓢箪に似ているからか。
(拡大するとよくわかる。)

ミネカエデ(峰楓)。
種は都市に見られる楓と変わらない。葉っぱは大きめ。

ウラジロナナカマド(裏白七竈)
この実は熟すと赤くなるらしい。実だけでなく、葉っぱも真っ赤に紅葉する。
栂池で紅葉する木の中でも、最も早く赤くなり始め、しかも一番きれいに赤になるのでは、と思っている。このときも、もうすでに赤くなっている葉が見られた。写真は撮ってないけど。

ヒロハユキザサ(広葉雪笹)、だと思う。
葉っぱか見るとそうなのだけど、その名前で実まで写している図鑑がなかったので。

ほかにも、栂池を象徴する実とかいろいろあったけど、それは訳あって個別に紹介。

2013白馬・八方・栂池(16)2013年09月06日 06時53分33秒

キヌガサソウ(衣笠草)。
薄黄緑色した花のような部分は実は花びらではなく萼。花は白く細いものが萼の内側に生えるらしいが、もうすでに散っている。

モウセンゴケ(毛氈苔)。
食虫植物。こけと名前に入ってはいるが苔の一種ではない。
花も咲くらしいが、近くに見える小さな花はこれのではない。

チングルマ(稚児車)。
白く広がっているのは花ではなく、種に生えた毛らしい。
これも栂池や八方を代表する花らしいが、残念ながら花を見たことはまだない。
草のように見えるが、バラ科で、木なんだそうで。

風穴。
この辺りに近づくと気温が一段低くなっているのがわかる。
穴の中には、8月末でも雪が残っている。温度は4℃!

今日の人出はこんな感じ。平日の雨上がりなので少ない。

2013白馬・八方・栂池(17)2013年09月07日 07時12分09秒

栂池で(この時期に)見かける虫は、京都の町中に比べてもそれほど多くないと思う。やはり高山という過酷な環境下では種類も限定されるのであろうか。
そんな中で見つけたいくつかを紹介。

今回よく見かけた蝶。例年アサギマダラという蝶はいっぱい見かけるのだが、今回はどういうわけだか1匹も見なかった。

こちらはトンボ。座ろうと思った丸太椅子にいて休んでた。そのおかげでこちらはその横でう○こ座りしておにぎりを食べるはめに(^_^;)。出会いを楽しんでいるのでいっこうにかまわないのだけど。食べ終わるまでずっとじっとしていた。5分以上?この辺りの虫は人間が近づいても逃げないのも多い。
木の所々に濡れたような点があるのは、ほんの少しぽつぽつ来てた証拠。

こちらも近くにいた虫。種類は不明。カミキリムシかと思っていたけど、顔の作りが違う。

一方こちらはミヤマトウキ(深山当帰)またはオオバセンキュウ(大葉川芎)と思われる花にいたカミキリムシ(とアブ)。芹系の花にはこのような小型の虫がたくさん集っている。

コバイケイソウ(小梅惠草)と思われる花の幹(?)にいたでんでん虫
ミヤマデンデン?
栂池(八方も)ででんでん虫を見たのは、たぶん初めて。
大きさは、新潟にもよくいる種類と同じだが、体の色がだいぶ濃い。
食べるものに依るのかもしれない。

栂池の花の写真を写した冊子は結構あるけど、動植物に関してはとんと見かけない。花のほんの後ろにちょこっと載っていたが、種類同定に使えるほどではなかった。
そういう本もあるといいと思うんだけど、やっぱり種類が少ないから難しいのかなぁ。

今朝の朝顔2013年09月07日 07時44分25秒

今朝の朝顔
今日は栂池では花を出さなかったので、代わりに家の花を。

今年の朝顔さんは、蒔くのが遅かったせいもあって咲くのが遅かったが、それ以上に、花が少ない。

伸びている株数に対して花の付きは圧倒的に少なく、全く花を付けていない株もある。

それでも涼しくなってから若干花が増えた感じで、今朝は特に多かった。

濃い赤紫のは葉っぱの形も違うので、ちょっとする違う感じ。これの種だけ別に集めておかなきゃ。

去年もらった観賞用種類の種はほとんど発芽せず。1株だけで出たが、背丈も低く、花を咲かせる気配はない。ああいうのは基本劣性遺伝なので弱いのかもしれない。

2013白馬・八方・栂池(18)2013年09月08日 07時05分44秒

オオバミゾホオズキ(大葉溝酸漿)。
園のちょうどど真ん中辺りを流れる楠川の河原で見かけた。
ホオズキとはあるが、一般的に見るホオズキとは別の種類。
アップにするとこんな感じの花。

クルマユリ(車百合)。
だと思うのだけど、Wikipediaにある写真とちょっと違い、小柄。まあ、生息地域によって多少の変化はあるのだけど、栂池・白馬の固有種かも・・・などと思ったり。
そのアップ。

コバイケイソウの花の写真もあった。葉っぱの形状からして、先の物はこれに間違いないと思うのだけど。

2013白馬・八方・栂池(19)2013年09月09日 06時21分28秒

ニソガワソウ(味噌川草)。
シソ科の植物はだいぶわかるようになってきた。

ゴゼンタチバナ(御前橘)とアカモノ(赤もの)の実。
ゴゼンタチバナは花びらが3枚しかないけど、写真に写ったのがたまたまそうだっただけで、本来は4枚あるだしい。

エンレイソウ(延齢草)の実。
京都御苑内では、梅・桃・桜・松系以外はほとんど実がならないので、これだけたくさんの種類の実が見られる栂池は楽しい。

ヒオウギアヤメの花にいたセセリ系の蝶。
ヒオウギアヤメについては後日改めて。

周りの山々には雪渓が数多く見られた。一見近そうにも見えるけど、結構遠いはず。

この日は体調を見計らいながらの散策で、本当は浮島湿原までで戻るつもりだった。
で、浮島湿原を周回する道を選んだつもりだったのだけど、いつの間にやら銀命水のところまで来ていた(^_^;)。
ここまで来たら展望湿原や展望台まで行かないとなぁ。
(C)おたくら編集局