京都の紅葉2015(2)2015年11月18日 08時19分04秒

今朝、東山は真如堂に行ってきた。毎年行っている紅葉の名所だ。
今年も道に迷ったあげくに行き着いた、と言う話は省略するとして(西から自転車で行くと峠越えで迷いやすい)、今年の紅葉状況を一言で言えば「残念」であった。

今年は道に迷ったあげく本堂の横の石畳の坂から入るという新技を見いだしたのだが、そこの駐輪場に止めてすぐから見えたのがこれ。
このときは「まだ早いのかな」とも思ったのだけど。

本堂右横手。例年ここは非常にきれいな紅葉に彩られる場所である。
ところが今年は色がくすんでいる。手前の右手のようにまだ青い葉もあれば、もう黒ずんで散った葉も多い。

向きが逆だけど、これが去年。11/23なので1週間後。
日差しの加減はあるけど、赤さが違うことが解る。

葉をアップにすると、原因がよくわかる。
色づきがよろしくない。「赤」という感じではない。なんと言うんだろう、青さも残っているし、黄色みもあり、その上にむらが多い赤がしみているという感じ。

さらにこちらを見ると、全体的にも青の所もあれば赤黒いところもあってばらつきが大きいことが解る。
これが寺内全体に広がっているから、今年の紅葉は美しくない。

ちなみにこれが去年の葉のアップ。黄色みもあるけど赤が多いし濃い。

あと、表山門横にある桜は毎年非常にきれいに色づくのだが、今年はもう葉がなかった。なので写真も撮ってない。

ということで、今年の真如堂の紅葉は、おそらく、本格的には始まりもせずもう終わりな感じ。非常に残念。

ここは早朝でも人がそこそこ居るもんだが、今朝は散歩の人を含めても10人も居なかった。観光客らしき人は、私を含めても3人くらい。この状況がすでに知られているからだろうか。京都町中の紅葉は今年はあまり期待しない方が良いのかもしれない。

本堂前から山門方向を望む。
遠目に見るとそこそこきれいに見えるかもしれないけど、現地で見ると鮮やかさがない。

そんな状況なので、写真も言うほど撮れず早めに帰ったのだが、その中で僅かに美しく撮れた写真を1枚。

こちらが去年のほぼ同じ角度。木の位置が違うけど、要するに色づきが悪いのでこの角度から見ても撮ろうとは思わなかったわけで。

今年は天候不順だったのでこうなってしまったのだろう。夏前に非常に暑くなり、夏は短く、その後の長雨、そのまま寒くなったと思ったら、10月末か ら気温が上がるという感じ。これでは木も「いつ紅葉したら良いんだ?」となろう。気候不順が日常的になれば、美しい紅葉というのも過去の思い出になってし まうかもしれない。地球温暖化防止。

これからも、どこかできれいな紅葉を見かけられたら出すけど、今年のこのシリーズはもう終わりかも。
(C)おたくら編集局