観芸祭;琵琶演奏会2015年11月19日 06時34分41秒

先日の観芸祭の最終日にあった「筑前琵琶演奏会」に行った。琵琶を生で聞くのは初めてかもしれない。いや録音にしても聞いたのは「源平倒魔伝」(C)ナムコだけかも(^_^;)

まずは最年少の門下生の演奏。小学生だろう。琵琶の方が大きかったりして。
でもしっかり演奏していましたよ。「茶絃録」(ちゃげんろく)と言う演目。太閤秀吉が行った台茶会の模様を謡った曲。琵琶と言えば平家物語しか思い浮かばないけど、他にもあったのね。左側ではお茶の点前が行われていた。こちらにも子供さんが居たのだけど、写真には入ってなかった。人の頭があれで。

お次は「次の若手」だそうで、「都落ち」と言う曲。これからは平家物語。超有名な「祇園精舎の鐘の音・・・」もこれ。
そういえば、言葉が一応わかるのだけど、これは一応現代語訳なんだろうなぁ。

「一ノ谷」。

「粟津が原」。木曽義仲の話。今回唯一の男性演者。師範だったかと。
考えてみれば、鎌倉幕府を点てた源頼朝は、武功のあった身内を残らず始末したわけで、そんなことする人間のたてた幕府が長持ちするわけないわなぁ、と思っ たりした(鎌倉幕府の実権はその後北条家に移るから)。仏教をないがしろにした明治~戦前昭和日本が倒れたのもしかりと思ったり。信仰をないがしろにした らあかん。

「屋島」。大師範。この一門の長でんな。
一番長い演目だったけど、まあさすがの演奏。琵琶の曲というのはまずは物語を語った後、それをなぞった音楽を奏でるという感じで進む。それが一番よくわかった。

ということで、琵琶を聞くという、滅多にない機会を用意してくれた観芸祭にも感謝。しかも無料だしね。観芸祭の演目は良い、と言うかなかなか聞く機会がない演目も多いので、毎回楽しみ。人も少ないので聞きやすいし(すべて無料ではない)。

おまけ。これはその前日の撮影。
府庁舎前にあったドウダンツツジ。真っ赤に紅葉していた。

駐車場脇の植え込みにはきれいに紅葉したもみじもあった。
が、これがまたかなり高い位置で、写真には写しにくかった。下の葉は青く、ここでもばらつきが大きいことが解る。
これは11/7の撮影だから、今はどうかな?

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