◎良作アニメ紹介;地球防衛企業ダイ・ガード2016年02月17日 15時37分59秒

ネタがないときに、好きなアニメなどを紹介しようかと。

最初は「地球防衛企業ダイ・ガード」。全26話。1999年の作品だから、もう15年も前になるのか。

私曰く、「リアルロボットアニメの頂点にある作品」。
写真は北米版DVDのジャケット。

リアルロボットといえばガンダムとか、マニアックな人ならダグラムとか言いそうだけど、こと操縦士周りの人間模様という意味で言えば、この作品に勝るものはない。

この作品には萌えは全く無いし、主人公の乗るロボットも敵怪獣もかっこよくはないし戦闘も派手ではない。はっきり言ってしまえば、造形は甚だ単純でしょぼい。でもこの作品の本質はそこにはない。
一般企業がロボットを動かすということがどういうことかとか、戦闘のプロと素人のすれ違いと強調とか、人間模様を見るべき作品なのである。「リアルなロボット」ではなく、「ロボットのあるリアルな世界」の作品とも言えるか。戦闘(待機)中に食事に行ったり洗濯するアニメなんてこれ以外にない。

細かい設定のリアルさも面白い。正しいロケットパンチ、ドリルを描いた作品はこれしか知らない。女子社員の制服が科特隊のものなのはご愛嬌?

第22話の作画が荒れている。セルアニメ時代には時々あったことだけど、この作品でもあった。作画が荒れているというか、塗りがベタになっているというかそんな感じ。その回のダイガードの立ち姿。
この次の回、第23回は戦闘が一切ないのだが、この回がこの作品のメインテーマである。ダイガード、21世紀警備保障の存在意義は戦うことではなく、守ることにあると。単に戦って喜んでいるロボットアニメが多い中、これは貴重なテーマである。

この作品の面白いのは、ロボットが徐々に強化されていくところ。最初は歩くだけで歪むほど装甲が薄いし、モニターはテープでくっつけられているし、中は扇風機で冷やさなきゃいけなし、兵装なんて全く無い。一旦倒れたら立ち上げるのにはクレーンが必要というのもリアル。それが装甲は分厚くなり、エアコンになり、兵装も強化され、自立も可能になっていく。20話を超えると自走して合体も可能になる。コックピットもかなり良くなっている。顔のあたりも動くようになっている。全くさりげなくそれが描かれているので、変遷を楽しんで欲しい。

14話まで見たけど、えっ、大杉課長48歳!?私より若いの?城田さん35歳!?年齢設定おかしいじゃない?全体に老け顔なキャラクター。

全体的に掘り下げが甘いと思うところや突っ込みどころは多々あるけど、他には類を見ないロボット物であり、にも関わらずまず名前を聞くことがない惜しい作品なので最初に紹介したと。

ちょうど今見なおしてるんだけどね。

・・・そういえば、ヘテロダイン(敵の名前)が最初に出現したの、2018年2月じゃん。後2年。EVAも過ぎちゃったけど、現実がアニメを追い越していくのを見るにつけ、歳とったなぁと思う。世界はアニメに全然追いついてないけどね。

コメント

_ いなかじまん ― 2016年02月17日 22時31分20秒

ダイガードとはなつかしいですね。
AT-Xの再放送待ってるんですが、無さそうです。
EDの「はしれ、はしれ」好きですよ
主人公の熱さもすきですけどね

_ LeDA ― 2016年02月18日 09時51分26秒

ありがとうございます。
まさか知っている人がいるとは!です。

メジャーな作品より、マイナーでも光る作品を紹介したいです。

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