伊勢・志摩旅行(18)2016年02月21日 06時17分00秒

内宮でも本殿の横に空き地がある。ここが旧社殿があった場所。
本殿が少し見える。
そういえば、親が宮内庁の話を聞いたのはこちらだったか。

本殿以外は撮影可能。こちらは神楽殿。
神楽が舞われるのだろうか。その割には見えるようにはなってないが。

こちらは御饌殿。
名前から察するに神饌を用意するところであろうか。その割には前に置かれている靴がそれっぽくないようだが。
そういえば、横にスマホ画面見ている奴が居るなぁ。最近はほんとどこでもこういうのが居る。おまえここに何しに来てるんだ?スマホ依存症は実にみにくい。

空は雲が少ない晴れ。暖かい。

ここにも紅葉が残っていた。
紅葉を見ながらの初詣というのも滅多にないことだろう。いや、地球が温暖化してしまうとそれが当たり前になる時代が来るのかもしれない。あな恐ろしや。

◎良作アニメ紹介;トップをねらえ!2016年02月21日 06時18分00秒

「トップをねらえ!」
1988年、全6話。
OVAの頂点というか1つの金字塔とも言える名作。なので、良作アニメ紹介でもこれは外せない。
私がアニメにハマった原点かもしれない(これとOVAの「あぁっ女神さまっ!」)。

名前からして「エースを狙え!」のパロディーと思われるかもしれないし、第1話にはそれが色濃く出ているけど、その後はシリアスな話になっていく。最初のパロディーでつかんでおいて、SF設定やロボット戦で引き込み、お風呂などサービスシーンも配置し、最後に泣かせる進行はさすがである。第6話は今見ても涙なしでは見られない。アニメで泣いたのはアルプスの少女ハイジとかフランダースの犬以来ではなかったろうか(その後もそんなに多くはない)。

監督は後にエヴァンゲリオンを世に出す庵野秀明。これが初監督作品だそうで。原作は初代ガイナックス社長の岡田斗司夫名義になっている。キャラクター原案は美樹本晴彦、音楽は田中公平とそうそうたるメンバー。声優陣も日高のり子、若本規夫など豪華。日高のり子さんの「バスタービーム!」とか「イナズマキーック!!」は名セリフ。「お願いっ、カズミ、戦って!」も。

物語は「宇宙怪獣と人類の生き残りをかけた戦い」と一言で言ってしまえるけど、(一部)似非科学ではあるけどSFとして通用する緻密な設定(エーテル宇宙理論、ウラシマ効果など)、精密な描写(地軸の歪みによリ沖縄で雪が降る)、キャラクター造形の良さ、音楽の良さも相まって、SF作品、ロボット物、人間ドラマなど多くの面で、とても見応えのある作品になっている。とにかく細かい設定や描写が多いので、隅から隅まで、何度も見るべきである。

この右側のロボットの立ち方。腕を組んで仁王立ちするのを「ガイナ立ち」とか言うそうな。この作品を作ったガイナックスのお家芸的立ち姿だから。もちろん、このガンバスターがそのルーツ。作品中での登場はこの絵じゃなくて第4話の「発信!?みかんの最終兵器」じゃなくて「発進!!未完の最終兵器!」での登場シーンだけど。

この作品では、後の庵野作品によく出てくる数々の設定が生まれている。用語(縮退炉とか)、メーターの描写や音響効果などはこの後つくるNHKの「ふしぎの海のナディア」や、あの「エヴァンゲリオン」でも多用されている。庵野設定の原点を知るにはこれを見る必要がある。一部用語はその後アニメの常識になって他の作品に使われているものもあるくらい。「オカエリナサイ」という文字が出てくるときに「イ」が逆向きなのもこの作品の影響(見れば解る)。

「科学講座」というおまけ映像もある。おまけ映像というと、くだらなくて見る価値が無いものがほとんどだけど、これは必見。というか見ないと設定が理解できないかも。おまけじゃなく本編の一部なのかな?

そういえば、女性キャラクターが乳揺れするようになったのはこの作品が初めてかもしれない。「乳揺れ」の元祖ともいえる。しかし最近の巨乳アニメのようにお下劣な揺らし方ではなく、必要な揺れなので女性が見ても安心(^_^;)。しかも揺れるほど成長する過程にもちゃんと伏線が貼ってある(第2話)のが優秀(^_^;;)。

2004年には続編となる「トップをねらえ2!」も作られている。こちらも全6話。
「トップをねらえ!」の後人類はどうなったのかなどが描かれるが、残念なことに超能力(まがい)の力を出してしまったことや、ロボ造形が漫画になってしまったので、前作ほどの思い入れは持てなかった。悪い作品じゃないんだけどね。地球をあれだけ動かしてしまったのにノノリリがちゃんと地球に辿りつけたのが不思議。それは突っ込みどころ。

また、2完結後、前作の音声も5.1CHにして劇場公開された。
この際音声を再録音したそうなのだけど、キャストはほぼ全員同じなんだけど、やっぱりちょっと言い方や発声タイミングの微妙な違いがあって、それがオリジナルを見込んだ人間にとっては違和感しかなくてあまり好きではない。熱くなれないという感じ。

これももちろん?LDでも買った。LDは1枚に2話納めていたので全3枚(VHSも1巻2話だったようだけど)。

第6話は最後の部分を除きモノクロ。思い出を描いているから。カラーより重厚に見える。
この絵は美樹本キャラクターらしさ全開ですな。

なんにせよ、OVA語る上では絶対に外せない1作。すべてのOVAにこの質を求めるのは酷というものだけど、でもこれくらいの志は持ってほしい。最近のファンディスク程度OVAを見るにつけそう思う。

そういえば、この作品で予言された「雷王星」はまだ見つかってないなぁ。というか、冥王星すら準惑星にされちゃったし。
(C)おたくら編集局