◎良作アニメ紹介;クレヨンしんちゃん(後編)2016年02月26日 07時52分00秒

いよいよベスト3。

第3位は「逆襲のロボとーちゃん」。監督は「高橋渉」。
オトナ帝国以降のしんちゃんで泣くほど感動することはない、というか感動路線は封印されたような感があったけど、この作品では久しぶりにその方向に向いた。
ウィル・スミス主演の「アイ・ロボット」と言う映画があるけど、ちょっとそれに似た描写がある。個人の確定は、見た目ではなくその行動によって示される、というテーマか。

第2位は「モーレツオトナ帝国の逆襲」。監督は「原恵一」。
この映画は40~50歳代の人には直撃だろう。余りに懐かしくて最初の5分で哀愁いっぱいになる。
千里万博会場は実家から歩いても行ける距離だったから思い入れはある。残念ながら5歳程度ではそれほど記憶はないが。サリーちゃんも懐かしい。スバル360も現役時代を知ってるし、TOYOTA2000GTの実写は見たことないけど、よく似た形のヨタ8は友人が乗ってたので知ってる。今あんな面白い車はできないだろうなぁ。安全対策などのせいで。など、出てくるものも懐かしいし、そもそも昭和年間の雰囲気がたまらない。あの当時のすべてが良いとは言わないけど(禁煙がだけは今のほうが圧倒的に良い)、今の礼儀のない、人間性を失った世界より騙して殺してなんぼの世の中が良いはずがない。

「イエスタデイ・ワンス・モア」が本当にあったら絶対に入隊する。京都支部・・・はちょっと人多くなりそうなので、「柏崎支部」は任せろ!!(^_^;)

音は5.1chサラウンドだけど、シンちゃんたちが隠れた子供ハウスの周りを回る時、音も回るのが面白い。ぜひサラウンドで聞いて欲しい。


第1位は「戦国大合戦」。これも監督は「原恵一」。
しんちゃん映画だけでなく、私の(少ないけど)見た全ての映画の中で、邦画・洋画を問わずダントツのNo.1。
まさかしんちゃんで悲恋が描かれるとは思わなかった。しんちゃんでこの物語は反則だろう、とも思うほど。
でも、ちゃんとしんちゃんらしいギャグもあって、そのバランスが絶妙。

さらに細かい描写がとにかく正確。武士の戦闘というものはああいうものらしい。槍での戦闘(槍は突くんじゃないぜ)、(初期の)鉄砲の威力、軍配、戦いの始まりと終わりなど枚挙にいとまがない。実写でもこれ以上のものはない。逆に実写ではこれほど正確にするとお金がかかりすぎると言う話もある。実写というと「BALLAD 名もなき恋のうた」で一応なされている、どうだかなぁ。録画したけど見てない。

音作りもさり気なく良い。環境音がいい味出してる。鳥の鳴き声とか。機会があればサラウンドで聞いて欲しい。

何度見ても最後は泣かずにいられない。至高の1作。
オトナ帝国とこれとどちらを1位にするかは迷うところだけど、オトナ帝国は40~50歳代に特に共感する部分があるのに対し、戦国大合戦はすべての世代に通じると思うから。
実はこれは2枚買ってる。1枚は扱いをしくじって傷をつけてしまったから。日本版で2枚買ったのはこれと先に紹介のカードキャプターさくら映画のみ。それだけの価値あり。
さらに、オトナ帝国と戦国大合戦の2作はBD出たらまた買うだろうなぁ。原恵一監督分をまとめて出して欲しいけど。

・・・

原恵一監督作品については他のも一応少しずつ語っておきたい。
「暗黒タマタマ大追跡」は原恵一初監督作品。面白いんだけど、初回で気合が入りすぎたのか、余りにいろいろ詰め込みすぎてまとまりがついてない感じがする。クレヨンしんちゃん映画ではこれまでオカマキャラを登場させるというフォーマットがあって、原恵一監督もこの作品まではそれを踏襲しているけど、これ以降は(ちょっとそれっぽい人入るにせよ基本)切っている。それは良い判断だったと思う。無理やり入れて話を曲げるよりよほど良い。
「嵐を呼ぶジャングル」は人間としてのアクション仮面の葛藤の描写が素晴らしいが、子供向けとしてはどうかと思った。ちょっと苦手な1作。

ベスト7に入れなかったけど、音だけで言えば「踊れ!アミーゴ!」が一番。特に重低音の使い方が素晴らしい。重低音の使い方では、私の見た作品の中で一番かも。良いオーディ装置を持っている人は音量上げて聞いて欲しい。ご近所迷惑にならない程度に。
しんちゃん映画は音については特筆すべきものはあまりないんだけど、アミーゴ(とオトナ帝国の一部)だけは別格。

いっぽうで、最低の作品は「金矛の勇者」。本郷みつるさんが久しぶりに監督についた作品だけど、なんか途中まで誰かが作ったのを無理やり引き継がされたのではないかと思うほどデキが悪い。敵との追いかけっこの場面が手抜きのもろCGでしかも冗長。物語もいまいち。

最初にも書いたけど、クレヨンしんちゃんは子供に見せるべきアニメである。下品?あれくらいのこと、子供なら普通。いつかは自分で恥じ入る時が来る。心配する必要などない。それより、コナンで殺人が当たり前なんて思う方がよほど怖い。

・・・

そうそう、しんちゃん映画で語っておくべきことがあった。
しんちゃん映画にはアニメの真髄がある。やっぱりアニメは動いてなんぼ。物語も大切だけど、動かないとアニメである意味が無いわけで、それは造形の綺麗さに優先される。しんちゃんは映画でも造形は細かくない。描きこまれた部分なんてない。でも動きは秀逸。だから面白い。オトナ帝国のタワーを駆け上るしんちゃんの描写なんて傑作だ。これはもっと評価されるべきだと思う。描きこまれ方で高く評価されるアニメもあるけど、それで動きが悪かったら本末転倒(「AKIRA」は描写で高評価だけど、個人的にはそんな良い「アニメ」とは思ってない。)。

あと進行が早いのもいいところ。基本子供が多数見るアニメなわけで、その分子供が耐えられる=飽きない時間になっている。その制約の中で描くから冗長性がないし、物語にもメリハリがある。長くても冗長なだけの作品も結構ある中で、この取捨選択は見事だといえる。もちろん、すべての作品でそれが成功しているわけじゃないので、それがしんちゃん映画の中での評価の高低につながっている。

ってなところで「しんちゃん論」終わり。
「オトナ帝国」と「戦国大合戦」は日本人なら全員見て。
以上。

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