◎良作アニメ紹介;R.O.D2016年03月01日 16時46分53秒

「R.O.D -READ OR DIE-」
2001~2年に作成されたOVA。全3話。
超人と呼ばれる悪の組織(?)と戦う紙使いと呼ばれる能力を持ったエージェントの戦いを描いた作品。
脚本:倉田英之、監督:舛成孝二のコンビで作っている。このコンビは他にもいろんな作品で一緒にやってるけど、萌や(巨乳を含む)エロに頼らず、設定と物語で見せるのが力量で、この作品では「紙使い」という設定が素晴らしい。
特に倉田さんのいろいろなことに対する造詣の深さがこの作品には活かされている。この2人が組んでいる作品もハズレがないと行って良いだろう。「かみちゅ!」とか「宇宙ショーへようこそ」などある。

設定が良いので3回で終わらすのもったいないなぁと思った。それがやがてTHE TVにつながっていくのは嬉しい事だった。

これ、北米版で買ったけど、最初のは途中でノイズが入る不良品だった。というかあちらではそれでそのまま正規の商品だった。あちらの品質チェックがいかにザルかを思い知った。で、修正された版も買った。だから2枚持ってる。
日本でこういうことあったら速攻で修正版が配布されるんだろうけど、あちらでは平気で1年後とかある。ノイズだけならまだ我慢もできるけど、再生できないとか言うのも結構あるからなぁ。1枚限りの不良のことが多いけど、ロット不良
=全数不良もある。多分プレスして全く再生テストとかしないまま売ってるんだろうなぁ。だから安いのか。
(会社で導入したアメリカ製PC50台全数不良という壮絶な経験もある。ソフトのプレインストールミス。全数CDから入れ直したんだけど、そのためにはCDドライブを組み入れなきゃいけない個体も多くて、でもネジがはまらなくてひどくく苦労した。中国の品質が悪いのは知られてるけど、アメリカンも結構ひどい。日本製は本当に品質がいいのだ。)

・・・

「R.O.D. - THE TV-」
2003~4年に放映された作品。全26話。
OVAの5年後を描いた・・・じゃなくて舞台とした作品。
主人公を紙使い姉妹と女性作家にして、ある意味「世界統一」をしようとする組織と成り行き上の戦いを描く。正義の味方じゃなくて「守りたい」から戦ったら結果的に世界を救ったという感じ。
最初のうちはOVAとはほとんど接点がないように見えるけど、真ん中で接して、後半はOVA後にあった「事件」へとつながっていく。前半が終わった時に一応軽く説明の回が入るのでOVAの話は知らなくてもいいけど、やっぱり見ていた方がより設定がわかると思う。

OVAより以上に設定が絶妙で素晴らしい。グイグイ引き込まれる。後半はどんどん追いつめられていって「どうなるの!?」と思うけど、最後は一応ハッピーエンドになるし。倉田さんの知識がフルに生かされている。並の脚本家では作り得ないだろう。それを描き切った監督もいい仕事してる。しかもこれが原作無しのTVオリジナルなのだから、すごいとしか言いようが無い。

さらに、作画においてもほとんど手抜きがないし、音声はなんと5.1CHである(OVAも)。TV放送アニメで5.1CHのものは、私はこれ以外に知らない(本放送時は2CHだったのかもしれないけど)。まあ、それがフルに活かされているのはドラキュラの本の話の回だけなのだけど。
→「フルメタル・パニック! The Second Raid」もそうだった。

音楽も好き。最近のアニメでは歌謡曲をオープニングに使ったりするけど、この作品では歌なしの楽曲である。それがオープニングと合わさっていい感じである。ちなみOVAと同じ曲なんだけど、テンポとアレンジが違うのでちょっと違って聞こえる。あの関係ない歌謡曲をオープニングや主題歌にするのなんとかできんのかねぇ。特に下手な歌手(声優?)が歌っているのを聞くと腹が立ってしまう。曲をちゃんと聞きたいと思う作品なんてしばらく出会ってないなぁ。
まったく、最近の、物語も描画もお粗末な乱造アニメとは明らかに格が違う。

ということで、今まで何作か紹介してきたけど、その中でもTVアニメの中では最高位に入る1作。すべての人におすすめ。

コメント

_ いなかじまん ― 2016年03月03日 23時09分40秒

もう10年以上たつんですね
でもいい作品は見ていて楽しく、古さを感じないですね。
やはり脚本の力が大きいのでしょうか
それでは

_ LeDA ― 2016年03月04日 11時12分20秒

この作品はもう何度見たかわかりません。いい作品は時を超えて生き続けるのです。
・・・大げさかもしれないけど。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
今年は西暦何年?(全角で2022)←更新しました

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://otakura.asablo.jp/blog/2016/03/01/8035492/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

(C)おたくら編集局