伊勢・志摩旅行(33) ― 2016年03月18日 07時27分57秒
良作アニメ紹介;オーバーマン キングゲイナー ― 2016年03月18日 07時45分15秒
2002~3年のTVアニメ。WOWWOWの有料枠でやっていたそうな。私が知ったのはDVDになってから。
全26話。富野由悠季監督作品。
環境変動によって人類が(基本的に)ドームの中でしか生きられない時代、そのドームを管理している「シベリア鉄道」支配から脱出し、伝説の地「ヤーパン」に行こうという物語。無理矢理引き込まれた主人公の脱出そのものへの葛藤とか、シベリヤ鉄道との攻防とかがあり、その中で出てくる一番強い武器が「オーバーマン」というロボットだけど、ロボット戦というより、人間の同士の戦いが中心である。戦いだけじゃなくて関係が描かれており、人間物語と言える。
全26話。富野由悠季監督作品。
環境変動によって人類が(基本的に)ドームの中でしか生きられない時代、そのドームを管理している「シベリア鉄道」支配から脱出し、伝説の地「ヤーパン」に行こうという物語。無理矢理引き込まれた主人公の脱出そのものへの葛藤とか、シベリヤ鉄道との攻防とかがあり、その中で出てくる一番強い武器が「オーバーマン」というロボットだけど、ロボット戦というより、人間の同士の戦いが中心である。戦いだけじゃなくて関係が描かれており、人間物語と言える。
オーバーマンは謎の技術で作られてので、最初は使っていたけど、最後には取り込まれたりといろいろある。外見的にも機能的にも生物的なところがある。そのあたりはイデオン的とも言えるが、それはロボの設定だけであって、物語は全然違う。
富野作品と言えば、登場人物が軒並み死んだり(イデオン)、廃人になったり(Zガンダム)と悲惨な物語が多かったのだけど、この作品はエンターテイメントに徹している。敵味方共に死ぬのは1人だけとなっている(途中、こりゃだめだと思っても最終回で回収されている)。
富野作品と言えば、登場人物が軒並み死んだり(イデオン)、廃人になったり(Zガンダム)と悲惨な物語が多かったのだけど、この作品はエンターテイメントに徹している。敵味方共に死ぬのは1人だけとなっている(途中、こりゃだめだと思っても最終回で回収されている)。
オープニング曲は昔のアニメのように主人公の名前を連呼するし、踊っているし、昔の楽しいアニメのエッセンスが詰め込まれている。
一応物語は終えてあるけど、エクソダス自体は終わっておらず「俺たちの戦いはまだ続く」的な感じもあるので、続編があれば良いのになぁと思っている一作。
そう言えば、キャラクター絵柄がそれまでの富野作品とは異なり、(富野作品ではないけど)「エウレカセブン」、最近では「ガンダム Gのレコンギスタ」のそれに似ている。吉田健一という人の作画だそうな。こういう一目で誰のとわかるデザイン屋さん、美樹本晴彦とか他にも何人か知っている。特徴があって、作品の物語にさえ合ってさえいれば良いと思う。
でも、それがキャラクターの描き分けを初め上手であれば良いのだけど、中には「ガンダムSEED」や「蒼穹のファフ ナー」の平井久司のように、登場人物全員が同じ顔にしか見えない人も居て、見る度に「これはいかんよなぁ」と思う。松本零士は女性がどの作品でも同じ顔だが男性はいろいろバリエーションがある。でもこの人は男女とも、どの作品でも、全く同じ。「一度作ったキャラクターを全作品でコピーしているだけ」とも思える。せいぜい髪型くらいでしか区別が出来ない。だから、いつもそれが 誰なんだか解らなくなる。もうちょっと周りの人が指摘してあげるか、メインの造形者にはしないかすべきだと思う(断言)。こういうキャラクター造形を採用すると、作品そのものの評価を下げてしまうのではないか。恨みは全くないが、少なくとも私的にはこの人のキャラクターが出て来た段階で評価は半減する。
Gのレコンギスタはアイキャッチ(CM前後の小アニメ)の踊りも含め、キングゲイナーの影響をあちこちに見ることが出来る。ただ、レコンギスタは登場人物が多く、その立ち位置も解りにくく、それを補うためか台詞で語り過ぎなのではっきり言って物語がよくわからなかった。主人公の行動原理が最後まで理解できなかった。詰め込みすぎ。
それに比べ、このキングゲイナーは各人物の行動原理=性格が基本的に単純なのでとてもわかりやすい。なので素直に楽しめる。敵も味方も含め。むしろ敵側の方が個性的でおもしろいかも。エンターテイメントというなら、これくらい出なきゃいけない。そのあたりの配分が絶妙である。富野作品の中では一番じゃなかろうか。
(敬称略)
そう言えば、キャラクター絵柄がそれまでの富野作品とは異なり、(富野作品ではないけど)「エウレカセブン」、最近では「ガンダム Gのレコンギスタ」のそれに似ている。吉田健一という人の作画だそうな。こういう一目で誰のとわかるデザイン屋さん、美樹本晴彦とか他にも何人か知っている。特徴があって、作品の物語にさえ合ってさえいれば良いと思う。
でも、それがキャラクターの描き分けを初め上手であれば良いのだけど、中には「ガンダムSEED」や「蒼穹のファフ ナー」の平井久司のように、登場人物全員が同じ顔にしか見えない人も居て、見る度に「これはいかんよなぁ」と思う。松本零士は女性がどの作品でも同じ顔だが男性はいろいろバリエーションがある。でもこの人は男女とも、どの作品でも、全く同じ。「一度作ったキャラクターを全作品でコピーしているだけ」とも思える。せいぜい髪型くらいでしか区別が出来ない。だから、いつもそれが 誰なんだか解らなくなる。もうちょっと周りの人が指摘してあげるか、メインの造形者にはしないかすべきだと思う(断言)。こういうキャラクター造形を採用すると、作品そのものの評価を下げてしまうのではないか。恨みは全くないが、少なくとも私的にはこの人のキャラクターが出て来た段階で評価は半減する。
Gのレコンギスタはアイキャッチ(CM前後の小アニメ)の踊りも含め、キングゲイナーの影響をあちこちに見ることが出来る。ただ、レコンギスタは登場人物が多く、その立ち位置も解りにくく、それを補うためか台詞で語り過ぎなのではっきり言って物語がよくわからなかった。主人公の行動原理が最後まで理解できなかった。詰め込みすぎ。
それに比べ、このキングゲイナーは各人物の行動原理=性格が基本的に単純なのでとてもわかりやすい。なので素直に楽しめる。敵も味方も含め。むしろ敵側の方が個性的でおもしろいかも。エンターテイメントというなら、これくらい出なきゃいけない。そのあたりの配分が絶妙である。富野作品の中では一番じゃなかろうか。
(敬称略)
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