しまなみ海道3「魂は燃えているか」(18)2016年04月29日 06時43分00秒

西華園は小さいお店。2階もありそう。予定通り台湾ラーメンを食べる。
ちょっと食べるとなんか急にお腹が膨れる。どうもお腹の調子が良くない。でもおいしい。

小さな碗だが盛りだくさん。上は青ネギいっぱい、普通太さの麺、ひき肉、もやし、玉ねぎ、底の方にトウガラシエキス(味噌?)が溜まっている。だからよくかき混ぜて食べるべし。
辛い。これが喉の腫瘍にあたって咳き込んでなかなか食べられない。
こんな時に全く。いつもではあり得ないほど水を飲みつつ食べる。

食べログでは550円とあったが値上げされたのか、590円だった。どうも定食なら500円で済んだようだ。次回があればそれで。

店内の写真って、どこまで撮って良いのか迷うよね。店の人に聞いてから撮影するのがマナーだけど。

ここまでの走行ルート。
土生港から生名島、佐島、弓削島を回って戻ってきたことになる。すでにフェリー2回。今回の走行では船に乗る回数が多い。それが前回との大きな違い。

次は生口橋を渡って生口島(いくちじま)へ向かう。

京都迎賓館(1)2016年04月29日 09時08分58秒

昨日から京都迎賓館の一般公開が行われている。5/9まで。
早速昨日行ってみた。

昨日も書いたとおり、平日の雨の初日にもかかわらず、かなりの人出で、10時にはもう400m以上と思われる行列があり、私が整理券をもらえた時点(約11時)ではすでに14時以降でないともらえない状態だった。その時の最後尾はもうもらえない可能性もあるとのことだった。このあたりの詳しくは昨日のネタをご覧いただきたい。

私が迎賓館を訪れるのは実は2回目。前回は抽選による特別公開時だった。実を言うと、その前にも中の写真は見せてもらったことがあった。関係者の方から。いろいろな日本の伝統技術が建築や工芸品に使われているので是非直に見てみたかったが、それがかなったのは2年後位、さらに今回はそれから2年経っている。京都迎賓館は完成してから長らく地元に対しても公開なされなかったのだが、その理由についてはとりあえず秘密にしておこう。あきれるほど下らない理由だから。

前回は当選通知の印刷物+公的身分証明書が必要だった上に、中に入る前に全ての荷物をロッカーに入れさせ、持って行けるのは撮影機材1台=カメラ1台またはカメラ付き携帯電話1台のみで交換レンズは不可、動画撮影が不可なのでビデオも不可、傘も自分のは持って入れずに備え付けの物を使わせるという徹底ぶりだった。

そんな感じでは一般公開など無理だろうと思っていたが、今回は手荷物検査だけに変わっていた。とはいえ、京都御所の手荷物検査がカバンの中を開けて眺めるだけの簡易検査なのに対し、こちらは荷物を全て出して、金属探知機をくぐるという厳重なもの。さすがに要人が来る建屋内に入るとなるとこれくらいは必要か。
実は私はここで引っかかってしまった。何度やってもだめなので「何か持ってませんか」と言われて端と気がついた。腰を痛めているためにコルセットを巻いていたのだが、どうもこの中に金属板が入っている様子。知らなかった。これを外せと言われると歩くのが大変になるので困るなあと思っていたら、さすがにそれはなかった。でも、たぶん杖をもっての入館は不可だと思うので、腰が弱い方は十分に注意を。

今回も動画撮影は不可。三脚、自撮棒、フラッシュ、プロの機材による撮影等も禁止されている。たぶんレンズ交換もとがめられると思う。普通のコンパクトカメラ、携帯電話のカメラ、一眼レフくらいなら大丈夫。部屋が広いので、広角レンズを持ってくと吉。望遠レンズは要らないし、たぶん大きなレンズは入れてもらえない。ペットは当然不可。それは御所も同じ。
GPSはとがめられないけど、建屋内は窓際を除き受信できなかった。木造に見える部分も実は中は鉄筋で、屋根もニッケルステンレス合金板でふかれているので電波が入りにくいのだろう。

今回の一般公開はあくまで試験公開。
今回の状況を元に、今後通年公開するかどうかを検討するのだそうで。京都御所も通年公開を検討しているようではあるが、御所は宮内庁、こちらは内閣府の管轄なので、同じというわけにはいかないだろう。そのあたりは縦割り行政だから。ちなみに、京都御苑は環境省の管轄である。

正面玄関。前の検査があった場所は地下で、ここはそこからスロープを上がっての場所になる。
このスロープには人が歩くという概念がないので階段はもちろん手すりもなく、雨が降ろうもんなら滑りそうになる。腰を痛めていると非常に怖い。傘が要るのはこの部分。

要人の車は正面門を抜けて直接この玄関まで来る。御苑内は基本車両通行禁止だが、当然こういう車(とか皇宮警察や仕事の車)は通らなければならないわけで、そういう場合は時速10キロに制限されているそうな。
この入り口横にも傘置き場があるので、傘はそこで置くことになる。ロッカーもあるので、スリッパに履き替える。

ここに敷き詰められている石は、なんと国産の花崗岩。山口県のとある島から切りだされた。そういえば、雨でもここには水がそれほど溜まっていない。なぜかというと排水できるようになっているから。通常こういう場合は傾斜をつけて水を流すのだけど、ここはそうはいかないので特別な方法を使っている。それは石と石の間の目地にある。
これは砕いた石を樹脂で固めたもので、透水性があるのだ。

更に石の下には透水性のコンクリートなどがあって、排水口に流れる。この辺りの隙間からそれが見えていたのだけど、写真にはうまく写らなかった。左手の金属が付いている石は持ち上げ可能で上げると排水溝が見る。
一見なんでもなさそうな石畳にも目立たないけど最高の技術が使われているのだ。

正面の扉には樹齢700年のケヤキの1枚板が使われている。
厚さ1センチの板を表裏で貼りあわせてある。また、外には枠が付いているけどこれは、板は徐々に変形するので1枚の厚い板にすると割れてしまったりするので、薄い2枚を(おそらく隙間のある)合わせることでそれを防いでいる。

その向かいには、要人訪問時には屏風と生け花を置いて歓迎するのだそうな。今回は省略されていた。
この生花は、訪れる要人の国などを考慮して、京都にある華道の協会に相談して、家元にしつらえてもらうのだそうな。京都迎賓館は京都の要請で作られているので、こういうことに関しては基本無料で奉仕してもらうらしい。材料費は別だろうけど。
迎賓館の建築にあたっては奈良を始め他の地域も立候補したそうだが、各種検討をした結果京都になった。でも、御所の真横という場所で周りに高い建物がない、京料理、生花、芸子・芸妓、伝統工芸などを考えてもここ以上にいい場所はないんじゃなかろうか。

ちなみにこちらが限定公開時。ちゃんと置かれていた。

そこから横に入ってあるのが聚楽の間。随行員の待合室になる。

椅子があるが、これも京指物(きょうさしもの)とよばれる伝統技能を使った安楽椅子が並ぶ。
座るところが赤色だけど、これは自然光が入らないこの部屋の特長を活かした物・・・と書いてあるんだけど、どう活かしているのかは解らない。ちなみに他の部屋は通路や厨房を除き自然光が入る様になっている。

対面には工芸品が置かれる場所がある。今回はこの図1枚だけだが・・・

前回はこんな感じだった。棚を付け替えることでいろいろな置き方が出来るようになっているようだ。

こちらも前回の部屋全景。
今回は撮り損ねた。露出の関係で明るく見えているけど、実際にはかなり暗い。

ここの釘抜きはこんな感じのもの。
これはガラス製なんだそうで。

そうそう、私が入ったときには見かけなかったが、外人さんも入館可能ではある様子。ポスターに英語表記があるから。パスポートの提示が必要かどうかは不明。赤の国とかはさすがにまずいんじゃないかとちょっと思ったりするのだけど。偏見?
→最終日に初めて外人さんに会った。でも割合は非常に低かったかと。日本の伝統技法には英訳なんてないだろうから、説明は難しいだろうねぇ。

(つづく)
(C)おたくら編集局