4~6月期アニメ総評2016年05月24日 11時31分19秒

しばらくアニメネタを書いてなかったので(書きたいんだけど、他のネタが多いので出すタイミングがない)、今期;4~6月期のアニメの総評というか、個人的感想を書いてみようかと。当然まだ最終回まで入ってないので、今までのところの感想。

今期アニメの特徴としては、アニメオリジナルの作品が気を吐いている感じで、良作が多い。

クロムクロは人間ドラマが多いPA WORKSの初ロボット物。ロボットの造形がちょっとCGっぽすぎるきらいはあるけど、ロボットの戦闘が主眼ではないので気にならなくなってきた。
富山が舞台っていうのが良いですな。私は新潟人でもあるから富山もよく通るけど、知っているところが舞台なのは親近感があってよろしい。そういう意味では東京が舞台の作品は全く思い入れができない。

甲鉄城のカバネリは美樹本晴彦さんがキャラクター原案というのが話題だけど、色の付け方がいわゆるアニメ塗りというのと違って綺麗で肉感がある。ソンビ物は基本的に嫌いなんだけど、これは見ようと言う気にさせる。物語もそうだけど、造形で見せているところが強い作品。

この2本が今季のイチオシ。

キズナイバーは物理的・精神的痛みを共有する人間たちの物語と言えるけど、ちょっと浅い気がする。「えっ、それで終わり!?」ってな感じ。あまり重くし過ぎると暗い話になりそうなので、さじ加減は難しいと思うけど。

マクロスΔはマクロスシリーズの最新作。舞台設定は過去作を見てねだけど、まあこれだけ見てもなんとかなるかと。まだ話は序盤で敵に概要が見えてきた段階なのであれこれ感想を持つ段階ではないけど、アクション(というか先頭)シーンはよく描けているかと。

機動戦士ガンダムUC RE:0096はOVAだったUCをTV放映用に切って若干再編集したもの。UC自体が1stを強く意識した作品なので、1stが好きだった人ははまれるかも。1stやゼータの設定がたくさん出てくるのでニヤニヤ出来るだろう。動きは3Dで見せてくれる。ちょっと視点が動きすぎて疲れる部分もあるけどね。登場人物は多そうでいて1場面で絡む人間は少ないので1stに比べちょっと寂しい感じはある。そこが惜しいかな。

コンクリート・レボルティオ ~超人幻想~ THE LAST SONGはコンクリート・レボルティオの第2期。前作で組織を抜けた主人公が「敵」じゃないけど逆の立場になっての劇。主人公の言いたいことは一貫しているし、それに従った物語の進みはしているけど、同じようなことの繰り返しが続くので、話が進んでないような気もする。好みの話ではあるんだけどなぁ。
→あぁ、残念。もったいない。

この4本が次点。ここまでは一応期待して見てる。これらも、最後の以外多分2クール。

ハイスクール・フリートは評価に苦しむ1本。まったり場面とシリアス場面の落差がBGMを含め激しすぎたり、主人公艦長の自分勝手さが目に余ったり(これは第7話で解消されたのだと思うけど)、色んな意味で突っ込みどころ多すぎて評価が定まらない。なので一応まだ見ていると。

迷家ーマヨイガーはガールズアンドパンツァーの水島努監督作品なので期待してたけど、初回で断念。全く受け付けられなかった。「初回でぐっとつかまれない作品はあと見ない」ので、そういう意味ではこれは失格。
→最終回まで全く面白くなさそうなので全部録画したけど見ずに削除。

ジョーカー・ゲーム」も初回、というよりその導入の設定で断念。設定がもう受け付けない。

ここまでがアニメオリジナル。

原作付きのものでは「くまみこ三者三葉」「ふらいんぐういっちビッグオーダー僕のヒーローアカデミア」がよく出来ているか。
「くまみこ」は初回は良かったんだけど、減速した。ヤンキーが出てきてから急ブレーキ、という感じ。
女子高生日常物アニメには最近ハズレが多くてうんざりしてたんだけど、「三者三葉」は久しぶりに見てられる1作。
「ふらいんぐういっち」は、魔法少女モノだけど、期待に反してひたすらまったりなのだけど、まあこれはこれでいい。
後2作は少年週刊誌原作じゃなかったかと。私は基本的に少年週刊誌原作物は(主にキャラクター造形的に)受け付けない質なんだけど、これらは例外的に見てられる。後者は今後の展開に期待させるところがあるね。
→ビッグオーダーは駄作だった。特に最終回。それまでの話の流れをすべて台無しにするお粗末さ。ご都合主義も甚だしい。速攻削除。
ヒーローアカデミアはなんと13話で終わり。いずれ続きがあるんだろうけど、こんな中途半端にするならもっとゆっくり話を溜めてからにすればいいのに。出来は良かっただけに非常に残念。

他もいろいろ見てるけど、特にこれといった点はないかと。「坂本ですが?」は声優陣がやたら豪華なのは特徴的だけど。

一方で、「これはあかん」も書いておく。
聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ」「ハンドレッド」は悪い意味でのラノベお約束作品なのでもう完全に見飽きた。小手先の設定を変えてるだけで、基本的な流れは他のラノベと変わらないので、先の展開も読めてしまう。まあ、こういうのが1~2作品くらいはあっても良いのかもしれないけど、アニメ好きにはお勧めできないし、海外の人には見てほしくない。CGで作った画面効果だけはそこそこだけどキャラクター造形他が明らかに手抜きな上に物語が陳腐なので見るに耐えないと。

「鬼斬」。あぁもうダメ。売りが何1つない。ゲームをアニメ化した作品はハズレが多いんだけど、これはその際たるものではないだろうか。こんなん見て何が楽しいの?ってな感じ。

というところで、4~6期は比較的あたりが多いと思ったのだけど、終わってみれば駄作も多かったわけで、やっぱり全体的に本数減らしてしっかり作りこんでほしいなぁと思う今日このごろ。DVD/BDが売れなきゃ商売にならないんなら、なおのこと、後で勝手でも見たいというものにしなくちゃ。

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