白馬2016(108)2017年01月13日 06時00分00秒

そうこうしている内に銀命水に到着。

11:43、標高は1990mと出ているが、実際にはもう少し低いはず。1930~40mくらいだろうか。

ここはその名の通り、きれいな水があり、飲める。湧き水ではなく、沢。いや、やっぱり一応湧き水なのかな?よく見ると、中央奥の岩の割れ目から水が出ているのがわかる。
冷たくて非常に気持ちいい。この日は曇りでそれほど暑くなかったが、暑いときにはここの水で首筋を冷やすのが常。先の楠川もそうだけど、このあたりの水は基本雪解け水が素だからこれだけ冷たく美味しい。

先の看板の前にはベンチもあって、休んでいる人も多い。

そこから下の方を見る。ここは木も多くて浮島湿原はもう見えない。
水を飲んですぐに出発。今日は後の予定もあり、ゆっくりしている時間がない。

白馬2016(109)2017年01月14日 06時25分49秒

このあたりから急に勾配がきつくなる。
木道なので歩きやすいが、雨の後なので滑らないように注意が必要。

きのこ。

モウセン池に到着。
団体がいた。最近の高齢者の方はお元気で。

池に生えていた花というか草。ミヤマホタルイまたはエゾホソイ。前者はカヤツリグサ科、後者はイグサ科。参考にした本の写真が小さすぎて同定できない。
団体の案内者はホタルイと言っていたような気がするが、花のアップからするとエゾホソイのような気もする。カヤツリグサ科はイネ目なので花の形が稲に似ている=花が花らしい形をしていないけど、イグサ科は独立した花の形をしているらしい。これはよく見ると壺状の花も見える。さてどちらか。

何かの実。小遠見でも見た気が。イワハゼ(岩黄櫨)=アカモノだと思われる。
このあたりから先は花が極端に減る。代わりにきのこなどが増えるので、そういうのを見落とさないように進む。

白馬2016(110)2017年01月15日 07時23分37秒

この先も木道はあるが、徐々に荒れてくる。流石に人が少ない場所は手入れも頻度が少ないようだ。

そして所々はとぎれとぎれになる。

せり系の花。葉の形からするとミヤマトウキ(深山当帰)か。

花が開いてないのでよくわからないが、花の色、蔓性、葉っぱの形からツルリンドウ(蔓竜胆)ではないかと。

マイズルソウの実。

これも何かの実。

こんな形であった。

これもツルリンドウ?花と葉っぱの形は似てるけど、蔓は見えないから違うかも。

ハクサンオミナエシか。

タテヤマアザミではないかと思われる。
まだつぼみ。

このあたりから先には花の群生は、展望湿原とか一部を除きもうないから、見つけたら即撮影。

京都大雪(1)2017年01月15日 19時13分36秒

全国的にもそうらしいけど、京都も14日夜から降り始めた雪が15日にかけてどっと積もった。15日朝の段階で積雪は15センチほど。そんななか、カメラを担いで御苑に撮影に行った。

気温は今季初の氷点下。そんな中、まだ腰も本調子ではないにもかかわらず、結局3時間半も歩き通し、かてて加えて今日は女子駅伝があったのでその撮影に行き、その後に再び「御所」に行ったので、16時前までほとんど出ずっぱりで、あとで腰に来て家で休んでいたわけである。

そんなわけで、写真は大量に撮影したので出していこうかと。

朝に積もった雪は16時前には、地面のはほぼ溶けてしまうという早さだったので、これを見て京都に来てももう雪はそれほどない、かもしれない。いや、実は夜からまた結構激しく降っているので明日にはまたある程度積もるのかもしれないけど。

・・・

御苑に入る前に、烏丸通。今日はここを駅伝が通るのだけど、こんな道路の状況で本当にできるの?
しかし、順延はできないだろうし、中止か!?・・・とこのときは思った。しかし、結果は京都の優勝で、いやそれはそうなんだけど、雪の融けが想像以上に早かったことと、除雪に尽力した方々の努力でなんとか開催できたのであった。その話はまた別で。

御苑。

「京都御所」前はこんな雪景色だった。
一昨年の1/2に60センチもの大雪が降ったことがあったが、それ以来の大雪な感じ。
わざわざ「」付きで御所の名前を書いたのにはわけがある。でもそれは後の話。

ちょうど8時位だが、このときには青空も見えていた。

と思ったら、30分後にはこの通りの大雪で、今日は1日じゅう降ったりやんだりしてた。
その様子は女子駅伝の中継を見てた人ならよくわかると思うが、晴れてたと思ったら、視界数十メートルしかないくらい吹雪いているときもあった。

そういえば、梅はもう咲いているのだろうかと思って梅林に行ってみた。去年、というか一昨年は暖かくて12月末にはもう咲いている気があったが、今年は輪をかけて暖かいのでどうだろうと思ったわけ。

言ってみると、薄紅色の木があった。

もうすでに花がだいぶ咲いていた。この紅が雪の白とあいまって、遠くからでも分かる通り、全体が薄紅色に見えていたのだ。
この木は前期も早かったのだが、この周りには早い木が多くて、もうだいぶ蕾が大きくなった紅と白の木もあった。

一方で、本来梅より早く咲くロウバイはまだ全く咲いてなかった。
蕾は膨らんでるけど。

ここまで見て、この横にある白雲神社にお参りして帰ろうと思ってた。そのときは。

京都大雪(2)2017年01月16日 05時42分59秒

白雲神社。
雪で狛犬さんも、ガウンをかけたようになっている。

出水の小川も真っ白。
こんな御苑内、人はそれほど多くはないけど、少しはいる他の地方から。駅伝を見に来たような人もいるんだろうなぁ。それで雪の京都を見られたのはラッキーだと思うけど、逆に駅伝が中止になったら洒落にならんか。

こんな中、御苑内では公園を管理する協会の車が結構ひっきりなしに走っていた。
御苑内には老木も多く、雪が降ると折れる木も多い。おそらくは、そうならないための雪かきと、万が一にも折れたら、人が近づかないよう柵をするのだと思う。要するに見回り。

雪の九条池も見たくなって、南下。

宗像神社。

例の生花はまだあった。まさしく雪化粧。赤やオレンジのものが白の中で一層映える。

こちらの狛犬さんも雪をいっぱいかぶっていた。

次は厳島神社。

京都大雪(3)2017年01月17日 06時21分29秒

厳島神社。

そういえば、ここに来る道すがらの話。
リードを外された犬が数匹歩いていた。飼い主どもは犬のことなど放ったらかしでだべりながら先を歩いていた。「御苑内は犬のリード外し禁止」。そしてリードがない犬はすべからく野良犬である。したがって、「あれ」しようが「これ」しようが飼い主に文句を言う資格はない。と言うか、そもそも飼い主として失格。この後にもリードがない犬が足元まで近づいてきて困った。世の中犬がだめな人もいるのだ。犬好きな連中は「他のすべての人も犬が好きなはず」と勘違いしてやがる。狂ってる。大間違いだ。今度見つけたら怒鳴ってやらなきゃいけない。本当は「あれ」してやりたいけど\(*`∧´)/。

閑話休題。
雪の上、たくさんのスズメが遊んでいた。砂浴びならぬ雪浴びをしている子もいて、雀は雪を全く物ともしないようである。と言うか、犬・うさぎ・雀と雪が好きな動物っているよね。猫のようにだめなのもいるけど。

九条亭跡池。橋の上も雪で、滑りそう。

池が浚渫中でちょっとあれだけど、いやかえって雪が池の中にも溜まっているように見えてきれいかも。

閑院宮邸跡。行ってみたらもう開いてた。9時からか。
写真の時刻を見ると5分ほど前だったけど、開けてくれていたということか。



最初は、今日は登山靴でちょっと脱ぎ履きがしにくいので、ちょっと雨宿りならぬ雪宿りするだけのつもりだったのだけど、例の紅葉が映る床の部屋、雪ならどう見えるだろうと思って入ってみた。

こんな感じ。それほど映っていない。
それにしても、この部屋はどうにも平行感覚がずれる。「平衡」じゃなくて「平行」。水平に写真が撮影できないのだ。なぜだろう?

白馬2016(111)2017年01月17日 06時30分10秒

草木が鬱蒼と茂っているが、谷。小さいけど。

下の方にずっと続いている。
そこに渡る橋を渡り、進むと・・・

開けた場所に出る。ここにもニッコウキスゲがいっぱい咲くんだけど、今年は何もない。

チングルマの咲いた跡だけあった。
これ、チングルマの実なんだそうで。実の写真が載った冊子を見つけたので判明。11年前に買ったものにあった。

そこを過ぎて林の中に入ってしばらくすると雨が降ってきた。今日は雨までは降らないだろうと思って油断していた。一応雨合羽は持ってきていたが、傘はない。ちょっと濡れていける雨量ではなさそうなので樹の下で着替える。
山の天気は変わりやすい。はやり準備は万端でないといかん。それにしても今回はほんとうに雨に憑かれた3日間であった。山の神様にお供えでもせんといかんかなぁ。次回は日本酒持って登ろうか?

そこからすぐで展望湿原。2010m。でも何も見えない。
もう12時だ。時間的には厳しいが、あと少しで最高地点。そこまでは行く。

京都大雪(4)2017年01月18日 06時39分48秒

閑院宮邸跡にいる間に雪は止んで陽がさしてきた。太陽を受けた雪が輝いて美しい。木に付いた雪はまるで白い花を咲かせているよう。

道も真っ白。

さっきの梅の所に戻る。やはり日がさすと一層美しく見える。

遠目に見たときの白と紅のコントラストも映える。

さて、「そういえば、大宮・仙洞御所の一般公開が見られるのではないか?」とふとと思いついた。

ただしここは申し込みが必要。しかも1日の人数はかなり限られている。
申し込み開始は11時か。遅いなぁ。今はまだ9時半過ぎ。この雪だから人は少ないだろうから狙い目だと思うのだが、どうするか。雪の大宮・仙洞御所に至っては、数年に1回のチャンスかもしれないし。何にせよ、まだ時間はあるから考えてみよう。

そいうことで、先に京都御所の方に入ることにした。雪の京都御所だって、今までの春・秋の一般公開では絶対に見られなかったことだから。

建春門。雪をかぶって美しい。
一般公開の入り口である清所門はここから西北の対面にある。雪を踏みしめ歩いていく。

京都大雪(5);京都御所2017年01月19日 05時59分30秒

京都御所入ってすぐの光景。
こりゃ、いやがおうにも期待が盛り上がるぜ。

休憩所の屋根を見ると多数のつららが。京都でつららが見られることはめったにない。
そういえば、信号にもつららがあった。下に立っていると危ない?

御車寄。
人の歩く場所は除雪されている。9時より前、すなわち開門より前に御所内から何やらモーターファンのような音が聞こえてたけど、風で雪飛ばし(融かし?)でもしていたか。

諸大夫の間。

新御車寄。
白の壁に白い雪で美しい。

ちなみに雪がないときはこんな感じ。
2016年4月、最後の一般公開時。

京都大雪(6);京都御所2017年01月20日 06時46分38秒

承明門横から見た白大文字。出かけてからこれまでは雪で全く見えなかったのだが、この時ははっきり見えた。この日は雪が断続的に降ったので、大文字が見えたのはほんの少しの間だけ。

紫宸殿。右近の橘は小屋を作られ守られていた。
ちなみに写真で見て左手が右近の橘、右手が左近の桜。天皇から見て左右なのでこちらから見ると逆になる。この右に橘=「実」、左に桜=「花」という構成は陰陽説によるものらしい。

清涼殿。
呉竹にはあまり雪が積もってないなぁ。
清涼殿といえば源氏物語・・・と言いたいところだけど、私にとっては「なんて素敵にジャパネスク」(氷室冴子・山内直実)の方が身近(?)かなぁ。ここでああいうことがあってとか思い出してしまう。

社殿の方から庭を見るとこういう感じ。

御池庭。やっぱり雪で一番綺麗になるのはこういうところよね。
金沢の兼六園のような雪吊りはないのね。あれば絵になるけど、京都程度の雪の振り方では無意味か。
(C)おたくら編集局