長谷寺(1)2018年06月10日 07時07分49秒

奈良県は長谷寺に行ってきた。
初めてではないが、調べたら前回行ったのは2005年だった。もう干支で言うなら一回り以上ご無沙汰していたのか。

京都からは初めて特急を使った。今までは急行などを乗り継いで行ってたが、流石にもう乗り継いでいくのは疲れる歳になったのと腰が痛いので。もっとも、京都駅での地下鉄から近鉄の乗り換えがとても遠く、それを考えれば竹田で急行に乗り換えたほうがよほど楽ではあったかもしれない。急行は本数が少ないけど。
もちろん特急は停車駅も格段に少なく速いので時間的に楽というのもある。実は今日は観光ではないので朝10時頃には到着しなければならないからだ。

雨が降りそうなほど曇ったり晴れたりの日だったが、長谷寺の駅を降りてまず思ったのが「暑い」。昨日までの雨のせいもあるだろうし、山の中だからということもあろう、門前町を歩くころにはもう汗が一気に吹き出すほどの蒸し暑さ。京都より暑く感じた。
門前町は、なんかお店がかなり減った気がする。大きな宿屋もしまっていた。長谷寺位の門前町でもそうなのか。賑わっていたのは山門直前の少しの範囲だけな感じ。

最寄りの長谷寺駅に到着したのは9:25。でもそこから山門までは20分ほど歩かなければならない。この時間はまだ人も少ない。猫も寝てられるほどに(^_^)

山門到着。
長谷寺は入山有料だが、私は供養で来たのでその由伝えて入る。

長谷寺といえば登廊が有名。
階段は399段ある。そこから本堂に入るには2段の階段をあがるのだが、これで401段、「死を超えて寺に入る」という意味があるそうな。

本堂。国宝で、徳川家光の寄進によるものらしい。なので400年ほど経っている。

その前には清水寺のような舞台がある。

横手には五重塔も見える。
「長谷寺」という名前のお寺は全国にあるが、その原点はここにある。鎌倉の大仏さんの手前にある長谷寺は有名かもしれないが、そこにもここにいらっしゃるのとそっくりの大きな観音像がある。
縁起によると、琵琶湖から流れてきた巨木からここの観音様を作ったが、まだ余ったのでまた流したところ鎌倉に到着したので、そこでも作ったということらしい(さらにそこでも余ったのでまた流してもう1体作った、という話もあったりするらしい)。

ここの長谷寺は現在は真言宗豊山派の総本山であるが、もともとは観音信仰のお寺であったらしい。全国の長谷寺も、今は宗派は違うかもしれないが、観音信仰という点では同じ。ここが明確に真言宗に変わったのは豊臣秀吉の頃。その前はむしろ東大寺や興福寺の系譜だったと。なので、源氏物語に長谷寺詣の話があるが、それは真言宗のお寺に詣ったのではなく観音詣をしたのである。

さて、供養の申込みをしたが、、供養自体は11時前からなのでまだ1時間ある。登廊途中に博物館や休憩所もあったが、底まで降りてまた登ってくる元気がない。腰に。今日は荷物がやたら重いせいもある。なので、本堂近くを歩くことにする。


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