どれだけ休憩していただろうか(アクションカメラの画像によるとおよそ5分)。体の震えが少し収まってきたので出発する。
とにかく足を思いっきりは踏ん張れないので草が頼りになる。
掴めそうな岩があるときはそれを掴む。
手袋はクロネコヤマトでもらったもの。基本は軍手なのだけど滑り止めがある。極めて実用的。
とにかく草・地面が見えているところを伝っていく。
だいぶ人が近づいてきたような。
その方向に進み、大きな岩の所まで来た時、その向こう側にロープが見えた。
この時叫んだ。「助かった!」。
このロープから本来の登山道は少し離れているが、おそらくここから先には行くなのロープなのだろう。
逆に言えば、このロープより内側は登山道の範疇だと言える。
ロープの先(上方向)に人が見える。このままロープを伝っていけば本来の道に合流しそうだ。ようやく元の道にたどり着いた。本当に生き返った気分だった。
杖は傷だらけ、カメラも傷だらけ(レンズは割れずに済んだ)、登山スパッツも擦れて穴が開きそうだったが、命あっての物種なので、仕方ない。
教訓。「どれだけきれいな花が見えても登山道から離れる場所は行かないように」。自分のいる場所を十分把握しながら進むこと。今回は本当に運良く戻ることが出来たが下手すると落ちて怪我、悪けりゃあの世行きの危険性があった。寿命が縮まる思いをした。山の事故は自分の責任だけでは済まない。岩が落ちれば誰かを巻き込むし、帰れなければ泊まっているホテルにも迷惑かける。絶対に勢いだけで行ってはいけない。
で、これだけの苦労にもかかわらず、今見たら写真の数は非常に少ない。ピンぼけも多い。D7100が記録しそこねている可能性もかなり高い。許すまじ。もう捨てたけど。こういうときはフイルムカメラのほうが絶対確実だよなぁ。今度から一期一会の場所に行くときは「写ルンです」も併用しようか。
アクションカメラの画像から見るとこの間45分。でも体感的には2時間位経った気がしてた。もうこのまますぐ下山しないとロープウエイに間に合わないのでは、と思うほど。時間感覚が完全にずれた。それがこの後に影響してしまう。
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