D7100とD75002019年03月22日 07時55分57秒

私のデジタル一眼レフカメラの遍歴はD50→D90→D7100→D7500と来ているのだが、D7100は先の新潟・白馬のときに書いたとおり、画像が抜けるという大問題のため、買ってまだ2年も経ってないのに引退させた。で、D7500を大至急で購入したのだけど、これがまたとんでもな機種で扱いに困っている。

どう困ったかといえば、歴代の機種と画作りが全く違うのだ。D50~D7100はほぼ同じ画作りなので違和感なく移行できたのに。
あまりの絵の違いのために、しばらく撮影が嫌になっていたくらいだ「なんでこんな物買ってしまったのか。またハズレを掴まされたのか」と。

どこがどう違うのか。それは「明暗の差に非常に弱い」である。
例えばこう。これは再現写真だけど、上がD7500、
こちらがD7100(相当)。
これほどに違う。そう、D7500は画面内に明るいところがあると全体的に暗くしすぎるのだ。暗いだけならまだしも、明るいところは白飛び、暗いところは黒つぶれするので画像として完全に破綻する。単純な補正では救えない。逆光気味だからと思うかもしれないが、順光でも同じ。

別の例。上からD90/D7100/D7500。
D7100はひときわ明るいが、D7500は暗く黒が潰れている。順光でもこれだけの差がつく。D90が丁度いいくらい。

もうどうにもならないのでニコンのサービスセンターに2度も持ち込んだ。1度目は単に暗いと言ったが「問題ない、基準露出レベルを上げてくれ」ということだった。しかし、それを変えてもほとんど改善しなかった。サービス料1080円も出したのの全くの無駄だった。で、その後いろいろやっているうちにようやく気がついた。「これは測光がおかしい」と。

同じ明暗のある場所でも、面測光ではだめだがスポット測光ではまあ問題ない写真になる(完全ではないが)。最初の2枚の写真は実は両方共
D7500で、上が面測光、下がスポット測光なのだ。明暗の差があるときの平均化が腐っているということだ。

ということがわかったので、それで再びサービスセンターに持ち込んだ。D7100も持っていき、その場で撮影して違いを見てもらった。

これがD7100。

これがD7500。
同じ場所、同じレンズ、同じ設定でこれだけの差がある。ライティングが違うのかと思うほど。こんなに暗くなられては使い物にならない。

で、露出計を調べてもらったが、問題ないと。ならばとメーカー持ちのD7500を借りて撮影すると、同じような傾向になった。ここで、私の機体の不具合ではなく、D7500はこういう画作りなのだということがほぼ確定した。

そこで、どうすればいいか聞いたところ、ピクチャーコントロールの中にあるパラメーターを調整すれば良いとのこと。ピクチャーコントロールの画面から→を押すと詳細設定画面に入る。ここで
明瞭度を+、コントラストを-、明るさを+とするといい感じになった。補正後の写真がこれ。
D7100とはまだ違うが、黒がだいぶ上がって潰れなくなった。D7100はちょっと明るすぎる感じもあるので、これでちょうど良い。

家に帰ってからも色々テストして、ちょうど良さそうなパラメーターを見つけ、U1/U2というところで記録させた。これでD7500も使えるようになりそうだ。測光の面/ピンポイントの切り替えも加えればよりまともになるだろう

で、初の屋外実験も兼ねて昨日京都御苑に行ってきたのだけど、まあ問題とは言えないレベルにはなってたと思う。その結果は明日以降。

写りは改善されたといはいえ、問題はまだ残っている。ピクチャーコントロールはAUTOでは変更できないのだ。AUTOはピクチャーコントロールの設定すらも自動になってしまう。基準露出の変更はAUTOでも効いてたのに、こちらはだめ。ならPで撮影すればいいと言われるかもしれないが、桜モードとかマクロモードとかがあるSCEAN撮影もAUTO相当なので、変更できない。これは痛い。

とにかく、D7500の画作りはあまりに変わりすぎてて、私のようにNikonの普及期から移行した人は大いにまどうのではないかと思う。
互換モードがあってしかるべきだと思った。

これといいD7100の不具合といい、Nikonへの信頼が大幅に揺らいでいる今日このごろ。次回買い換えるときはもうNikonにはしないかもしれない。画作りが変わられては同じメーカーを買う必要はないから。でも本体はともかくレンズの資産があるからなぁ。

悩みどころ。
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