2019祇園祭後祭宵山風景(2)2019年07月28日 07時07分52秒

黒主山。


黒主山は展示と同時に説明もしてくれる。
30分くらいもあるか。立ちっぱなしは腰に悪いのだけど聞く。

西陣織の綴織の前懸け。左の色あせたのが300年前ので、右が平成になってから新調したもの。
今どきはもうこういう物を作れる職人さんも少ないのだそうな。つづれ織りというのは経糸の間に横糸を通していく技法だが、それ故に表から見ても裏から見てもほぼおなじに見える。で、百年以上の間、裏側で使っていたのを気が付かなかったんだそうな。新調時に初めてわかったと。すごいねぇ。
あと、上部中央に赤い丸があるけど、これは日輪。他の前掛にも必ず入っているらしい。

今年は桜を新調したと言ってた。紅しだれともう1種類忘れた。
上の山の写真にも写っている。

しかし、ここで長い間立ちっぱなしで居たため、腰がかなり危険な状態になった。いつギックリ行ってもおかしくないほど、というか何度もいけかけた。こういうときに限ってコルセットも持ってきてない。引き返すか、それとも気をつけながら回るか。一旦帰ったらもう出てくるのは不可能だろう。明日は平日だし(この日は日曜日)。腰に用心しながら回ることにする。

京都アニメーションの件2019年07月28日 18時05分18秒

京都アニメーションの事件は、あまりにショックでどう書けば良いのかと思ってたんだけど、やっぱり一言書いておかないと思って。

京都アニメーションを知ったのは「涼宮ハルヒの憂鬱」からだけどその作品の作りの丁寧さは素晴らしく、すぐにファンになった。その後の作品はほぼ全部見てるし、多くはメディアも買っている。


京都にあるアニメーション制作会社だし、その作品で自分がよく行く場所が舞台になっていることが多いというのも好きな一因。「たまこまーけっと」では出町商店街、「けいおん!」では鴨川の三角デルタや叡山電車、「無彩限のファントム・ワールド」では京都府庁旧本館、「響けユーフォニアム」では京阪が舞台に使われている。いつも行く場所やご近所が出ると余計に好きになる。


そんな中での今回の凶行はあまりにも理不尽で悲しすぎる。

火事を冷静に分析しておくと、ガソリンはその特性上常温で一気に気化し、爆発的に燃え広がる。それが車のエンジンに使われる特性だ。建屋の中という密閉空間では燃焼が進むと一酸化炭素が出来る。それは空気であるO2やCO2より軽いので上に行く。だから、上に逃げると一酸化炭素中毒で倒れてしまい、その後火で焼かれてしまうことになる。
今更だが、火事では口をふさいで実を低くする伏せるのが逃げるときの常道、というのは実は火災訓練で言われることである。
とはいえ、今回のように1階で火をつけられたときにそれを実行するのは不可能だったろうけど。

今回の件で日本はともかく、世界中から支援が寄せられているのには実は少々驚いた。日本では人気があるスタジオだけど、世界でももうこれだけ人気があったとは。誠実に作品を作れば世界に認められるという好例だ。だから余計に悲しい。


犯人を極刑に、というのは思うところであるし、そもそも放火は最高刑が非常に重い罪であるからそうなるだろうけど、犯人を処罰しても失われた作品資料はもちろん、それより人材は帰ってこない。人的資産はお金では補えない。

これからしばらく京都アニメーションは大変だと思うけど、なんとか立ち直ってほしい。

微力ながら寄付のようなことをさせてもらったが、みなさんも、何らかの形で支援してあげてほしい。
(C)おたくら編集局