京都アニメーションの件 ― 2019年07月28日 18時05分18秒
京都アニメーションを知ったのは「涼宮ハルヒの憂鬱」からだけどその作品の作りの丁寧さは素晴らしく、すぐにファンになった。その後の作品はほぼ全部見てるし、多くはメディアも買っている。
京都にあるアニメーション制作会社だし、その作品で自分がよく行く場所が舞台になっていることが多いというのも好きな一因。「たまこまーけっと」では出町商店街、「けいおん!」では鴨川の三角デルタや叡山電車、「無彩限のファントム・ワールド」では京都府庁旧本館、「響けユーフォニアム」では京阪が舞台に使われている。いつも行く場所やご近所が出ると余計に好きになる。
そんな中での今回の凶行はあまりにも理不尽で悲しすぎる。
火事を冷静に分析しておくと、ガソリンはその特性上常温で一気に気化し、爆発的に燃え広がる。それが車のエンジンに使われる特性だ。建屋の中という密閉空間では燃焼が進むと一酸化炭素が出来る。それは空気であるO2やCO2より軽いので上に行く。だから、上に逃げると一酸化炭素中毒で倒れてしまい、その後火で焼かれてしまうことになる。
今更だが、火事では口をふさいで実を低くする伏せるのが逃げるときの常道、というのは実は火災訓練で言われることである。
とはいえ、今回のように1階で火をつけられたときにそれを実行するのは不可能だったろうけど。
今回の件で日本はともかく、世界中から支援が寄せられているのには実は少々驚いた。日本では人気があるスタジオだけど、世界でももうこれだけ人気があったとは。誠実に作品を作れば世界に認められるという好例だ。だから余計に悲しい。
犯人を極刑に、というのは思うところであるし、そもそも放火は最高刑が非常に重い罪であるからそうなるだろうけど、犯人を処罰しても失われた作品資料はもちろん、それより人材は帰ってこない。人的資産はお金では補えない。
これからしばらく京都アニメーションは大変だと思うけど、なんとか立ち直ってほしい。
微力ながら寄付のようなことをさせてもらったが、みなさんも、何らかの形で支援してあげてほしい。
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