今では作り得ない絵葉書2020年08月07日 06時30分53秒

椎谷で大量発掘した絵葉書の中には、今の世では作り得ないものもあった。

例えばこれ。
シンガポール陥落というのは1942年2月のようなのでその後に発行されたものと思われる。「国債報国」というのは「国債を買って国に奉仕しよう」というスローガンで、当時の資料のいろいろなものに書かれている。
そういえば、旗に今のと同じ日本国旗(日章旗)と旭日旗の2種類が描かれているけど、日章旗は国旗、旭日旗は軍旗なのだそうな。知らなかった。だからこの絵は軍が関与して日本の領土にしたという意味になる。

こちらは「大日本帝国マリアナ群島占領地軍政庁」。「Saipan」という文字も見える。
日本がマリアナ群島を占領したのは大東亜戦争ではなく第一次世界大戦時。連合国側についた日本軍がドイツ領マリアナ諸島に侵攻して実効支配下に置いた。戦後国際連盟によって日本の委任統治領と認められサイパン島を中心に日本人による殖産興業が進められた、らしい。なので、発行時期としては当然その政庁があった時。1920年代だろうか。
インターネットで調べてみるとこれに似た絵葉書が1000円くらいで売られているようだ。

こちらはどこだかわからないけど、写っているものから推測は出来る。
・現地の子供が色黒
・水兵
・沖に戦艦らしき船影
これらから、上と同じサイパンではないかと思われる。

全く変わって、こちらは紀元2600年記念日本万国博覧会の肇国記念館とある。

らしい。昭和15年開催予定だったらしいが、日中戦争の激化により実現しなかった。嘉納治五郎が奔走して決定までこぎ着けたが実現しなかった旧旧東京オリンピックが1964年に実現したのと同じく、1970年に千里万博として実現した、ということになるのだろうか。

絵はがき1つでも歴史;当時の社会情勢がわかるのが面白い。私は学者になるべきだったなあと思う今日この頃。人生にやり直しはきかない。若者よ、良く考えて選択せよ。

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