梅田に行った。夕食後喫茶店に行こうと言うことになってスタバに行ったが満席。そこで、久しぶりにあの店に行ってみることにした。20年ぶりくらいだが、まだあるだろうか。

而して、その店はそこにあった。

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大阪駅前第２ビルの「ジャマイカ」。あえて、このビルのどこにあるかは書かない。いわゆる純喫茶である。古く店内もこぎれいとはいえないが、ここには独特の雰囲気がある。

ここに来たら「ウインナーコーヒー」か「フルーツジュース」を頼むのが礼儀である。ということで前者を頼む。見よ!この盛りを。

コーヒーもカップすれすれまで入っているので、まずはクリームをスプーンで少し食べて穴を開け、中のコーヒーをスプーンでクリームとともに少しずつ飲み、双方の量が適量になったら、混ぜて飲むというのが正当な流儀であろう。

クリームが多いだけあってちょっとくどいかもしれないが、それでも味は悪くはない。甘いクリームとコーヒーがよい組み合わせである。

実を言うと、これでも記憶にある盛りより少ない気もする。が、思い出は美化されているかも知れない。

とにかく、２０年前と基本的に変わってないのが嬉しい。たぶん、値段もほとんど変わっていないと思う。これで３５０円なんて、破格だ。笑わせてくれるのだから、余計。

初めてここに連れてきてもらって、これを見たときのことは今でもよく覚えている。もう２５年も前のことだろうか。あまりの盛り、フルーツジュースもその豪快さに大笑いしてしまった。

マスターは変わった気がする。息子さんだろうか、それとも弟子だろうか。いずれにせよ、DNAは受け継がれているので安心した。

一見さんでここに来る人はまずいないだろう。誰かに連れてきてもうのがほとんどではなかろうか。おしゃれでもないし、騒がしい若者向けの店ではない。むしろそういうのは来てほしくない。逆に、ここに来る若者はなかなかの通である。ましてウインあーコーヒーやフルーツジュースを頼む人間はかなりの通である。

ここの店の惜しむらくは、禁煙でないこと。この日も最初は大丈夫だったのだが、帰るちょっと前から悪臭人間が来て台無しになった。
禁煙ならおすすめ度２００％なのだが。