しまなみ海道リターンズ;考察編(10)2015年08月08日 06時30分00秒

最後にしまなみ海道一問一答。すでに書いたことももう一度まとめておく。

-コースどりは尾道→今治、今治→尾道どっちがいい?
これはもう尾道→今治。出だしに坂がないので体が慣れるのによいし、来島大橋降りてからがほぼ下り坂になるので最後が楽。その他途中の橋でも尾道側からの方が楽に感じた。

-本当に70キロ?
はっきり言って嘘。ちなみにほぼ直線に近い自動車道は向島から約56キロ。自転車道はかなり大回りになるので相当長くなる。
観光地を回れば余計で、今回は実に130キロもあった。誤差を考慮しても100キロを下ることはない。なので、それなりの体力・気力が必要。

-食べるべきものは?
やはり伯方の塩大三島工場の塩ソフトクリーム。他にも売っているところはいくつもあるけど、そこが一番良い。
例の手羽先も食べたかったし、たこ飯も食べてみたい。

-おみやげは?
柑橘類が安くておいしくておすすめ。それでも何か去年より味が落ちている気がするのは天候のせい?ちなみに、柑橘類は意外に売られている場所が少ない。買うなら多々羅しまなみ公園か、マリンオアシスはかた。
地元で売られている柑橘類はほぼ間違いなく無農薬なので腐りやすい。皮の厚いのは比較的日持ちするが、薄い「せとか」とか「はるみ」は足も速いので注意。
地元産柑橘類を作ったストレートジュースも各種売られていて、飲み比べるのも良いかも。今回は「えひめでこたん」と言うのを使ったのを飲んだけど、疲れて体に染み入るおいしさだった。種類によって違うけど、500mlで300円前後だったかと。
あと、「島レモンのホワイトチョコサンド」や「されど塩」もお勧め。

-少しでも安くするには?
道の駅に「瀬戸マーレ」という冊子があり、そこに割引券が付いているので使うと良い。
なお、来年3月末までは自転車による通行料が無料になっている。貸し自転車の料金が上がってしまうけどね。

-ヘルメットはいる?
長距離走行だし、道路沿いも多いし、落ち葉などで滑る場所もあるので、念のためかぶったほうがいいと思う。暑いけどね。普通の帽子はだめ。風で飛ばされるから。
晴れている日は日焼け対策が必須。

-地図やインターネットの情報は役に立つ?
どこに何があるのかの情報収集には役に立つ。が、問題は距離より登坂のきつさであり、それはいくら地図を見てもインターネットの情報を見てもだめで、実体験するしかない。
自分の体がどの程度の負荷や痛みに耐えられるのかは、自分しか解らないのだ。それが、車で行く旅行との最大の違いと言って良い。
今回の走行に際してはかなりの調査をしたが、その際こんなサイトを見つけた。が、このサイトの情報は当てにしてはいけない。なぜなら、このコースは中上級者向けだから。危うく信じていってえらい目に遭うところだった。

-ママチャリで行ける?
3段変速程度のママチャリでは絶対無理。きつい坂では歩いて押すハメになる。今回は24段変速のマウンテンバイクで行ったが、押して登ることは、因島水軍城手前のきつい坂以外なかった。それでもかなりきつい。
基本的に道路はきれいに舗装されているし、今治以外、歩道と自転車道の境の段差も最小限になるよう工夫されているので、サイクリング自転車が一番良いかも。荷物を載せるのは無理かも知れないけど。

-1日で走破可能?
一切観光せず、モデルルートにそって走れば可能かも。でも走ることに喜びを感じる人以外には勧めない。

-じゃあ途中で宿泊すれば余裕?
時間的には若干余裕はできても、体力的には寝た位では回復しないから結構ギリギリ。膝とおしりが痛くて。
町中で自転車乗っててもこれほどの負荷はないからなぁ。

-女性でも全線走破が可能?
こればっかりは自分がそうでないのでわからない部分はあるが、「女性でも走っている人はいる」と書いておこう。去年なんか、ママチャリの私を、坂道で余裕で抜き去っていくマウンテンバイクの女性がいた。
坂道などでは握力・背筋力も必要になるが、私のそれらは女性と同じくらいしかないけど、そんな人間でも走破はできている。
しまなみ海道はどちらかと言うと持久力が問われるので、女性のほうが強いかもしれない。
なので、無理さえしなければ十分可能ではないかと。

・・・というところ、しまなみ海道リターンズは全編終了。

とにかく、極めて充実した2日間であった。何か1週間くらい走ってた様な感覚があった。本当に。
めっちゃしんどいけど、半端ない達成感と充実感があり、何か考え方が変わる。それだけの価値がある。

これで雨だったりしたら苦行以外の何物でもなかったかも知れないが、本当に雨が上がってくれて良かった。自然の配慮にも感謝。

合掌。

とんぼ池2015(1)2015年08月08日 07時20分03秒

今年も京都御苑内、とんぼ池の一般公開が行われた(~8/9まで。9:30~12:00)。毎年、初夏と盛夏の2回、各3日間ほど行われる。

京都御苑の一角に設けられた、元は人工の池を中心としたエリアであるが、平成8年に作られて20年近くたった今では立派なビオトープというものになっている。

毎回学芸員さんによる説明会があるのだけど、今回はなかった。その代わり、ずっと回ってられるので自由に声がけして話を聞けるという感じだった。

今回の特徴は、モリアオガエルが多いということ。毎回2匹も見られれば御の字だったが、今回はかなり大きいのも含め20匹位見つけた。しかも水中から出てきたりと動いているのも見られた。

これから数回にわたって、撮影出来た子たちの写真を出していく。

まずはモノサシトンボ。イトトンボの一種。ここではよく見かける。今年はこの子も数が多かったように思う。
手前にももう1匹いるような・・・

と思ってアップにしてみると、なんとイトトンボではなく同じように巻き付いた何かの蔓だった。頭の部分、足の感じ、おしりの先の膨らみなど、見事に再現されている。擬態じゃないけど、お見事。
学術的に意味があるなら、使っていただいけ結構です(^_^)。

最初に見つけたモリアオガエル。すぐ見つかったので、今年は幸先が良いと思った。
ちょっとピンぼけなのは、オートフォーカスは小さな、しかも周辺色と違いが少ないもの似合わせるのが苦手。今回もだいぶ手動でフォーカスを合わせたが、老眼と、ここんとこロの激しい夏バテで体がだるくて重いカメラを揺れなく支えられないので、このようにピンぼけになったのが多い。人間の目のような画像認識型AFは出来ないものだろうか。

こちらは別の子。しっかりピントがあっている。

そして蓮の葉の上にいたこの子。かなり大きい個体だった。上の2匹が幅1センチ、長さが2~3センチというところだが、この子はそれぞれその倍はあった。こんな大きいのを見たのは初めて。
学芸員さん曰く、この大きさでもまだ産卵するには至ってないのだそうで。それと、単に葉っぱの上に乗っているだけのようにみえるかもしれないけど、吸盤でしっかりくっついているのだとか。モリアオガエルは高い木に登って産卵するので、足の吸盤が発達しているのだ。

しばらくすると向きを変えてくれた。正面。美しいカエル座り。
一応私が第1発見者。別に登録されるわけじゃないけど、なんか嬉しい。

見るたびにアマガエルに似ているなあと思っていたので、手持ちの写真からアマガエルのを探しだしてみた。
大きさ、色合いとも似ている。一番の違いは体側の黒い筋の有り無しか。アマガエルのほうが丸っこいようにも見えるけど、これは個体差が大きいので一概には言えない。この写真の子は大きめ。
ちなみにモリアオガエルとアマガエルは属が違うようである。

・・・2015/08/10追記
「モリアオガエル」って書いてるけど、写真を見るとシュレーゲルアオガエルではないか、という気もする。でも学芸員さんも「モリアオガエル」って言ってたからなぁ。
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