◎良作アニメ紹介;イヴの時間 ― 2016年03月15日 08時07分00秒
2010年に、それらをまとめ、一部カット、一部新規カット追加で劇場公開された。
実際、人間は、某宗教のように神に創造されたとか言うのを初めとして、ことさらに自分たちを特別な物と思いたがっているけど、それは完全な思い上がり。しかし何かにつけて特別製をアピールするというか誇示したがる。この作品ではアンドロイドを人間の尊厳を奪う物として毛嫌いする「倫理委員会」というのをその立場において、その関係性も描いている。ただ、この作品では別に倫理委員会と戦ってアンドロイドの人権をつかもうとかそういう事を行っているのではない。主眼はそちらにはなく、あくまで関係性と定義に置かれている。人間ではなくても人間と対等に意思疎通できるなら、それはもう人として認識しても良いのではないかというメッセージだと受け取ったがどうだろうか。
劇場版とWeb公開版の違いについて。、両者を並べて見比べはしてないのだけど、劇場版では、オープニングが流れる前にある各話の導入部分のシーンが軒並みカットされている。終わりも少し。第4話はカットが多いように思う。登場人物も一部カットされてる(その出てくる場面)。特に最終話の終わりがカットされ、逆に、重要な場面追加がなされていることで、イヴのマスターの行動の理由がわかると同時に、物語のまとめ方が大きく変わった。
音については、音楽がだいぶ差し替えられていると思う。1話ごとに盛り上げる必要があるWeb公開版では派手目な音楽だが、劇場版はそうしてない。それ以上に違うと思うのは、Web公開版は(特に最初の1~2話で)台詞音がこもっているのだが、劇場版はそれが解消されている。これはWebで見ているときから気になっていたので、直されて良かったと思う。
作画はCGがふんだんに使われているが、CG臭くはない。絵には萌え要素はない。あるとこの物語の本筋が解らなくなるので、これは良いことだと思う。
というところで劇場版は是非、時間があればWeb公開版も見ると良いと思う。かなりのお勧め。
細かい突っ込み。
作品中、アンドロイド依存症を「ドリ系」と呼ぶって言ってるけど、もし本当にいたら、私はなりそう。人間の友達少ないから(T_T)。
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