祇園祭後祭宵山2017(4)2017年08月02日 00時17分24秒

さてここで、後祭の山の配置図を。
このように、ほとんどが烏丸御池から姉小路までの烏丸通より西に存在する。大船鉾だけが四条通より南にある。
エコ屋台村の位置があそこで、そこを出て今南から北へ新町通を上がりながら南観音山、そして今北観音山に向かっている。

そこからさらに八幡山までの間は屏風祭りが盛んである。これはとあるお屋敷の展示。屏風もすごいし、長刀鉾の模型もすごいし、それ以上にこの座敷の広さがすごい。

これはまた別の家。着物と屏風。
ここも広いねぇ。

そして北観音山。
ここも鉾に似た形状で、2階で祇園囃子の演奏をやっていた。

この頃から雨が降ってきてちょっと撮影が大変だった。
本降りになったり、長く続いたりはしなかった。折りたたみ傘を持って行ってたので難は無かったけど。

この北観音山と南観音山は同じ祭神を仰ぐ兄弟山で、その昔(昭和とかという話じゃなくて、江戸より前)は毎年交互に巡行に参加していたそうな。今でも屋根の真ん中に見える真松を2本手配し、くじ引きかなんかで良い方をどちらかが取るんだそうな。

そういえば、もう見返りがきちんと飾られているなぁ。宵山では飾ってないところも多いのだけどね。

祇園祭後祭宵山2017(5)2017年08月04日 00時00分00秒

八幡山のある町中では屏風祭りが盛んである。少なくとも後祭中では一番。

これは源平合戦の鵯越の坂落としをモチーフにした物。

これが光琳百花図屏風というもので、尾形光琳が描いた物・・・ではなくて、尾形光琳の病父絵を円山応挙が写した物らしい。
なんとなく、京都迎賓館は藤の間にあるにある壁画に似てる。本当は逆だけど。

これは明治以降の物らしく印刷物らしいけど、現代の印刷とは違って浮世絵の彫摺の技術が残る木版画で趣がある。

家にも明治時代に印刷された明治大帝史とか言う本があるけど、当時の印刷は実はかなりきれいだったりする。カラーも居間に置いても色あせず実に鮮やか。いずれここにアップしても良いかな。ちょっとだけ。

八幡山。左甚五郎作と伝わる二羽の鳩が目印。
私は時々、ここで鳩の置物というか笛?を買う。今年も。で、今年は中での撮影が出来なかった。人が多すぎて奥まで入れなかったのだ。残念。昔の風情を残しているのは先の役行者山とここくらいかも。

さらに別の屏風。

現代において、これだけの屏風を飾るのは、このときだけなのかもしれない。それでも年に1度陰干しすれば長持ちするだろうね。

最後は書の屏風。明治30年と書いてある。
文章の意味も書いてあったんだけど写し忘れた。幸せな国のあり方についてだったかな。「主、聖にして天下、?、臣下が国のために?なら福である。夫が妻を信じるなら福である。」後見えないけど、妻が夫をなんとかかんとかというのもあった。まあ、そういうこと。「聖」(ひじり)な政治家なんて見たことないけどね。

祇園祭後祭宵山2017(6;最終回)2017年08月05日 15時31分29秒

橋弁慶山。最初の内地図を持たずに歩いてたので見逃していて、戻ってきた。

ここは2階でご神体を展示している。
その名の通り、五条大橋での義経と弁慶の出会いを模している。

1階では飾りの展示。五条大橋。

町内には提灯を飾っている家もあって、ちょっと離れた場所から見ると良い雰囲気を醸し出している。

最後は一番北の鈴鹿山。後祭で烏丸通にあるのはこれだけ。

鈴鹿山では道路に面した場所に席を作って子供達が売り子をしている。
マイクが入ってて拡声器で音を出しているので何か音が二重になって変。ちなみに右手に見えるのは新しくなったNHK京都。

ということで、後祭の宵山であった。
今年はあんまり良い写真が撮れなかったような。いやそもそも写真下手なんだけどね。

次のネタは新潟と白馬で。

三角袋の作り方2017年08月06日 06時54分23秒

うちの田舎では初盆の時に三角袋という物を作る。
それは何かというと、白い布で作った三角の袋にお米を入れた物。これに戒名を書いて施餓鬼供養の祭壇に供えるのだそうな。

そんなもん作れるかなと思ってたらAmazonでも売っていた。何でも売ってるなぁ。

Amazon直ではなく出店店舗からなので注文から届くまで1週間かかる。なので余裕を持って注文した。物が届き、OKと思って、保護用のプチプチ袋の外からちょっと見ただけでちゃんと開封して中身を見てなかった。

いろいろお盆が近づいてさて戒名を書こうと思って袋から出してびっくり。三角でなく四角だった。そういう地域もあるのだろうが、うちの田舎は三角なのでなんとかしないといけない。発注し直してもお盆には間に合わない。

ということで、急遽自分で作ることにしたので、その方法を記録しておく。

・・・

まず必要なのが白い布。近所の手芸屋で木綿の白い布がないか聞いてみたら、Yシャツなどに使われる生地があると教えてくれた。幅45センチの2つ折り(だから伸ばせば幅90センチ)の物。初めてのことだし失敗するかも知れないので倍以上の長さで1m買っておいた。これで後で助かった。
それと、縫い物は出来ないので接着で出来ないかと聞いてみいたら、裾上げ用テープがあるらしいので、それも購入。これは1.8m巻きなので1本で十分。
ここまでが準備。

世間では晒しを使って作るような記事もあったが、多分こちらの方が安い。もちろんそれがあるならそれでも問題ない。

・・・

お米は1升=10合=1.5キロ入れるので、結構な量ある。しかしそれをどれ位の袋を作れば入るのか全く見当が付かない。最初、間違って買った4角袋の長辺の長さに合わせて切ってみた。幅35センチ角くらい。でもお米を入れたら入りきらなかったので、今度は45センチで作り直したらちょうど(かちょっと薄い位)だった。

ということで、まずは45センチ角の布を切り出す。もともと45センチで2つ折りになっているので物差しなしで切り出せる。
折り目から四角ではなくて、折り目を対角線にするように取ると後が楽。どうやるかはわかるよね?わからなかったら紙で折って考えて。
念のため書いておくと、布の裁断には紙を切る用のはさみではうまく切れないと思う。布用はさみもついでに買っておくか、紙用はさみとかカッターで頑張るかそれはそれぞれの人次第。私はたまたまとあるオーディオ用吸音素材を切るためのはさみを持っていたのでそれを使った。

これを対角線で折る。そのとき、1センチ強ずらしておく。

こんな感じ。
この上から裾上げテープ乗せて貼り付けるわけ。

今回使った裾上げテープはこれ。

先のずらした所の上にすそ上げテープを置き、上からスチームアイロンをかける。スチームがないなら、霧吹きで拭きながらでもいけるとは思う。
1カ所10秒ほど押さえつけながら全体をくっつける。

できあがり。はみ出たところはあとで切れば良いから、あまりぴったりサイズにする必要はない。

1辺だけくっつけたらお米を入れる。一升は入れるとこんな感じになって立つ。
くっつけたところからお米が漏れ出すようなら接着不足。幅を広げるなり、再度しっかり水分と熱を加える。このテープは水気がないとくっつかないので注意。

くっついてたとしても、縫い比べれば強度は低いので、あまりそこに力がかかるような入れ方・持ち方はしない。

これをまた横にしてお米を均等に行き渡らせ、開いている辺も同様にくっつける。今度はお米が入っている分膨らんでるし、閉じ口の際までお米が来るのでうまくしないとくっつけられない。いきなり熱いアイロン当てるより、熱くないアイロンで練習した方が良いかもしれない。

うまくやるとこんな感じになる。ちょっと持ち上げてみて、お米が漏れてないか、漏れそうな部分はないかを確認する。危なそうな部分はアイロンを当て直す。
後は周りを切りそろえれば完成。

寸法の間違えさえしなければ30分くらいで出来るかな。

戒名書くときは、この写真で下になっている方を上=△方向にして書く、のが正しいのだと思う。というか私はそう書いた。気になる人は菩提寺にでも確認して。

再度書くけど、縫い物に比べ接着部の強度は低いので、くれぐれも慎重に扱うこと。1度お供えするだけの物だから、この強度で十分だとは思うけど。

手抜き?それでもちゃんと手作りだから、買うより心はこもっていると思うのだけど。

ということで、こんなものは一生に何度も作る物ではないし、ないからこそ作り方の情報もそうそうないので、これが役に立てば良いかと。

合掌。

・・・2017/08/20追記;大きさ解答編・・・
で、お寺さんに持って行って見てもらったところ、大きさは倍ほど大きかった。そう、本来のはこの半分の大きさで、ということは最初に作った物の方が近かった。でもそうなるとお米を入れたときにかなりの圧力になるから裾上げテープでは無理かも。
この大きさは結局サラシの幅なのだそうな。

名前の方向は正解で、三角の上(底辺に対して上に来る頂点)を上にして戒名を書く。

そもそもなぜ三角袋を作るかというと、これを故人がこれをせをってあの世へ向かう、という意味合いがあるかららしい。なるほどそれなら三角の方が良く思える。四角はどういう意味合いがあるのかな?あちらでの座布団?

夏のとんぼ池公開(1)2017年08月07日 06時48分00秒

今年も真夏のとんぼ池の公開があった。以前は複数日あったのに今年は1日、しかも2時間半だけだったので、忘れずに行った。

そんな日程だったからか、今年は人が本当に多かった。
開園してすぐに行ったはずなんだけどなぁ。

蓮が咲いてた。
睡蓮は植物園などでも咲いているのを見るけど、蓮は久しぶりかも。

蓮の葉には細かい毛があって、水をはじいて球状になる。これが面白く綺麗。

とある草の茎を見ると、ハゴロモがたくさん。
昔は新潟でもよく見かけたんだけど、最近は見てなかった。久しぶり。蝉の仲間だから、茎から水分というか養分を吸ってる。枯れはしないけど、害虫になるのかな?それとも「影響なし虫」?

シオカラトンボ。御苑内でも見かけるようになった。折しも今日(8/7)は立秋だから、盛夏な中にも秋の気配があるのかも知れない。

物差しとんぼ。今回は前回に比べれば少なかったかな。
蓮はともかく、このあたりまではいつも通り。でもこの先が大きく違った。

夏のとんぼ池公開(2)2017年08月08日 07時26分40秒

今年、今回の真夏の公開で印象的だったのが「とにかくモリアオガエルが多かった」ということ。少なくとも15匹は居た。
そのほとんどは池の畔ではなく、少し内地に入った草の上だった。



これを見るとわかるとおり、その多くがカエルに成り立てな感じで、尻尾が残っていた。

あっ、あんな所には2匹居る。

これは珍しく池の畔にいた。

これもそう。



これは後ろ向いてたから尻尾がよくわかる。
モリアオガエルの尻尾って焦げ茶で、なんとなく「うんこ」つけてるよう見える(^_^;)

この子はもう尻尾がない。

この子はあとちょっと。




この子たち、半分くらいは非常に良く動いた。それだけ撮影は難しかったけど、逆に言うと動くと居場所がわかるので見つけやすかった。

モリアオガエルはカエルになると池の畔から離れて森の中に行くと聞いてたが、まさにそのところを見た感じ。もう数年とんぼ池の一般公開を見ているけど、これは本当に初めてのことだった。

そうそう、こういう小さな子はたくさん居たけど、親世代は全く見られなかった。モリアオガエルは1年で一生を終える動物じゃ無いと思うからどこかにいるのだろうけど、それこそ今の季節は水辺には居ないのかな。子供よりもっと森の中にいると。

夏のとんぼ池公開(3)2017年08月09日 06時01分10秒

今回の公開では、キノコの解説もあった。
「キノコは自然の還元者」。生産者である植物、消費者である動物、動物と植物の間を取り持つのがキノコなどの菌類の役目である。それが重要。命の循環。

で、いろいろと聞いたのだけど、大きなキノコはこれ。
聞くと誰でも知ってそうな有名な物なんだけど、あえて名前は書かない。事情は察するべし。

キノコは、実はこの見えている部分は植物で言うところの「花」で、本体は菌糸で土台となる木の中に根のように糸を張っている。また、傘の上の方はカバーであって、重要なのは傘の下側。ここに法師を出す部分=生殖器がある。
ちなみにキノコは生える木の種類が決まっているのだそうな。だから、似ていても針葉樹か広葉樹かどちらに生えているかで種類が変わる。逆に言えば、キノコが同定出来れば、いくら腐ってボロボロでも、その木がどちらかであるかがわかる。
このキノコは広葉樹にだけ生えるのだろうで、針葉樹に生えるよく似たキノコがあるどうだが、それは日本だけにしかないそうな。これは中国にもある。

さらに、最近のキノコの同定はもう遺伝子レベルで行うのだそうで、ぱっと見で判断はしないのだそうな。これとか松茸・椎茸のようなよほど有名どころ以外は。だから現場で言うのは「こういう属の一種」という感じになるらしい。

縁起が良いキノコだそうで、床の間や玄関に飾ったりすることがあるそうな。そういえば見たことあるなぁ。
触って、願い事しておきました。「(秘密)」。

夏のとんぼ池公開(4;最終回)2017年08月10日 00時13分27秒

最後に花の話を少し。
今回のとんぼ池では先に紹介の蓮の他、この花が咲いていた。
何だろう。名前聞くの忘れた。ネムノキはもう花がほとんど残ってなくて写真もなし。

こちらはとんぼ池出てすぐの所にあるサルスベリ。
サルスベリは青い空が似合う。
この写真撮るのにちょっと時間がかかった。この前でずっと陣取っているおっさんがいて。写真写すときは他の人が居ないか、居るならいったんは譲ってとか考えなければならない。

九条邸跡池から拾翠亭を望む。
ここにもサルスベリがある。

端を挟んで反対側では池に張り出したサルスベリがあって、その先の石の上にアオサギが居た。

幼鳥のような感じ。初めて見るかな。

足下には鳩が近づいてきて餌をねだっているようだったのだけど、何も持って無くて。御苑の鳩は人なつっこいし、人は餌をくれるもんだと思い込んでいる節がある。別に良いけど。

こちらは御苑一番南の西寄りにある宗像神社の前でありかつ閑院宮邸跡の前にあるサルスベリ。これもでかいね。
御苑内は今はサルスベリが綺麗な季節。他の花はあまりないけどね。


というところで、今回のとんぼ池の話はおしまい。
それで、明日(または明後日)以降しばらく更新出来ないかもです。10日間ほど。

松葉牡丹2017年08月11日 05時58分56秒

お土産を買いに近所の「虎屋」に行った。その筋では有名な老舗の和菓子屋さんである。

で、お土産はようかんを買ったのだけど、店頭にあった季節の和菓子がおいしそうだったので自分用に買うことにした。

店頭にあったのはお菓子が見える状態だったけど、買うとこのような箱に入れてくれた
わかるかなぁ、シールの一番端が折り返してあり、剥がしやすくなっている。こんな所にまで気を配っていると言うことにちょっと感動した。

中はこう。きっと2個買いだと左右に入るのだろう。

で、この和菓子の名前が「松葉牡丹」。
きんとん。

本物の松葉ボタンはこう↓
だから大分違う気がするのだけど、緑が葉っぱ、赤いの1つ1つが1つの花、ということかも知れない。

「和菓子は銘柄を聴き、目で鑑賞し、香りを楽しみ、楊枝で切り、味わう」という五感の総合芸術なのだそうだ。銘柄と目に関してはいたく同意。香りについては、これについて言えば、それほど感じなかった。そもそも私の鼻はそれほど効く方ではないのだけど、わずかに抹茶の香りがしたくらい。楊枝で切り、と言うのはその切る感覚を楽しめ、ということだろうけど、これは切っていると途中で何か突っかかる感じがあった。切ってみるとこうだった。
そう、中のあんこのさらにその中にもう1つ入っていたのだ。外側から抹茶きんとん、その内側に小豆と抹茶の混ぜた物、そのさらに奥に小豆だけで固めたようかんみたいな物が入っていたのだ。これが味の繊細な違いとともに、切る感覚の違いを演出していたのである。
「味わう」に関しては言うまでもないだろうけど、その3種の餡(かよ羊羹)とゼリー部の味の違い、餡は和山盆を使った涼しい、でもちょっと強い甘さ。これは抹茶が良くあうと思う。虎屋には喫茶コーナーもあるけど、そちらでならそういう出し方されるんじゃないかなぁ。

この「松葉牡丹」は8/1~15の限定発売。虎屋にはこのように期間限定のお菓子が時々出るので、時折行ってみると良いかも。基本的に1期間2種類出すそうな。

ということで、久々に豪華な気分に浸ったのであった。値段は450円(税別)。1個でこんなにするお菓子食べるのは数年に一度しかないから、私にとっては極めて重大なごちそう。

合掌。

2018新潟/白馬大作戦(予告編)2017年08月19日 11時49分42秒

というわけで、9日間新潟と白馬に行ってきたのであった。
主目的は初盆だったけど、この間、登った山・高原4つ、海で泳ぐこと3回と山と海を満喫もしたのであった。それなりにいろいろあったけど。

撮った写真の数5300枚、アクションカメラの動画78*30分。勝手に連写されたりJPG+NEFになってて重複しているのもあるからもう少し減るだろうけど、整理も大変な量。GPSログとのあわせもあるし。

これは新潟県の某山から見た世界一の原発。

一方こちらは視界10mほどしかない某山の池。この後さらにガスって視界は1mほどにまでになった。真っ白の中で人の声しか聞こえない世界。
直前に買ったレインコートとかリュックカバーが大活躍したのだが、それも含め、徐々に公開していこうかと。

写真の枚数からするとこのネタだけで最低半年は続きそうだなぁ。行ったところも多いけど、あれやこれやもいろいろあったから。

ということで、乞うご期待。

(C)おたくら編集局