新潟・白馬2018(84)2019年01月11日 06時18分08秒

お腹が空いて体が震えてきた。エネルギー切れ。こんな場所だがチョコレートを食べる。今一番必要なのは体力だから。12:30くらいだろうか。
空が写っているのはリュックを地面に置いたから。綺麗な空だ。あっちに行くようなことがなければよいのだが。

だいぶ下に雪渓を渡る人が見える。あれが本来の登山道。
いかに遠回りしていることか。
山並みもきれいなはずなんだけど、あまり下の方は見たくない。足がすくんでしまうから。

ここで大声を出して助けを求めたほうが良いのかもと思ってた。でも山岳救助隊なんぞ来てもらったら破産するんだろうなあと思うと、ケチ根性が思いとどまらせた(^_^;)

花が見えたので、休憩がてらカメラを取り出して写真を撮る。
ヒメクワガタだろうか。咲いていたのはこの一帯だけ。

ヨツバシオガマ。

中央は芹系の一種と、右手は別の花だけどイワイチョウかな?
正直このときは、「撮影したけど、これが見納めになるかもしれん」などとも思っていた。

GPSで見るとこのまま上に登るという手もありそうに見えるけど、現場で見るとかなり急な斜面だし、何しろ足場が悪いので上に登るのは難しそう。また登ったところでその先がどうなっているかわからない。とりあえず今は人がいる方向に少しでも近づくしかない。

再びカメラと杖をしまい込み進む。

新潟・白馬2018(85)2019年01月12日 08時07分21秒

どれだけ休憩していただろうか(アクションカメラの画像によるとおよそ5分)。体の震えが少し収まってきたので出発する。
とにかく足を思いっきりは踏ん張れないので草が頼りになる。

掴めそうな岩があるときはそれを掴む。
手袋はクロネコヤマトでもらったもの。基本は軍手なのだけど滑り止めがある。極めて実用的。

とにかく草・地面が見えているところを伝っていく。

だいぶ人が近づいてきたような。

その方向に進み、大きな岩の所まで来た時、その向こう側にロープが見えた。
この時叫んだ。「助かった!」。

このロープから本来の登山道は少し離れているが、おそらくここから先には行くなのロープなのだろう。
逆に言えば、このロープより内側は登山道の範疇だと言える。
ロープの先(上方向)に人が見える。このままロープを伝っていけば本来の道に合流しそうだ。ようやく元の道にたどり着いた。本当に生き返った気分だった。

杖は傷だらけ、カメラも傷だらけ(レンズは割れずに済んだ)、登山スパッツも擦れて穴が開きそうだったが、命あっての物種なので、仕方ない。

教訓。「どれだけきれいな花が見えても登山道から離れる場所は行かないように」。自分のいる場所を十分把握しながら進むこと。今回は本当に運良く戻ることが出来たが下手すると落ちて怪我、悪けりゃあの世行きの危険性があった。寿命が縮まる思いをした。山の事故は自分の責任だけでは済まない。岩が落ちれば誰かを巻き込むし、帰れなければ泊まっているホテルにも迷惑かける。絶対に勢いだけで行ってはいけない。

で、これだけの苦労にもかかわらず、今見たら写真の数は非常に少ない。ピンぼけも多い。D7100が記録しそこねている可能性もかなり高い。許すまじ。もう捨てたけど。こういうときはフイルムカメラのほうが絶対確実だよなぁ。今度から一期一会の場所に行くときは「写ルンです」も併用しようか。

アクションカメラの画像から見るとこの間45分。でも体感的には2時間位経った気がしてた。もうこのまますぐ下山しないとロープウエイに間に合わないのでは、と思うほど。時間感覚が完全にずれた。それがこの後に影響してしまう。

新潟・白馬2018(86)2019年01月13日 08時10分49秒

かなり時間のロスをしたので急いで山頂を目指す。
雪渓から出られた時点で「すぐ引き返さなければいけないのでは?」とも思ったが、ここまで来て山頂まで行かないのはあまりにもったいない。とにかく大急ぎで登る。

とはいえ、雪渓を登りきるともうそこが山頂だ。
地平線の彼方が見える。地球が丸いということがわかる・・・というのは勘違い。でも地上ではあまりお目にかかれない風景ではあろう。

写真がちょっと傾いている。合成したからではなく、私の水平感覚がずれているからのようだ。カメラの水準器が示す水平で写すと斜めに見えてしまう。逆に自分の感覚で水平を撮ると、後で見るとこのように傾いている。強制水平どり機能がほしい。ジンバル?高いし重い。というか、動画撮影でないときは無意味だから(ファインファー覗き込んで撮影するのだから)。

山頂のケルンはこの方向にある。
写真左手奥。松に溶け込んでてわかりにくいけど。

山頂はハイマツと岩だらけの場所。歩きにくい。

そして白馬乗鞍岳山頂に到着。2469m。
撮影時刻は13:04。
ところが、先の雪渓での遭難のために時間感覚が完全に狂ってしまい、この時すでに14時を回っていると勘違いしていた。時計を見る余裕さえなくしていた。「登山道入り口からここまで4時間かかっているから、帰りはすんなり降りて1時間短縮するとして3時間、となると17時になるから、ロープウエイぎりぎり」と。
なので、本当はここで休憩してもっとたくさんきちんと写真撮ればいいものを、写したのはたったこれ1枚。周りの風景もそうで、合成してもつながらない間隔で撮影してしまいパノラマに出来ない。こんなところめったに来られないのに、自業自得ではあるが、残念にも程がある。また来て撮影し直さなければなるまい。可能ならドローンも飛ばしたいなぁ

ということで、ケルンにタッチして即折り返す。本当、ケルンの場所にいたのはほんの30秒ほど。

地平線が見える。
本当は違うけど。

都道府県対抗京都女子駅伝20182019年01月13日 15時47分22秒

今年も都道府県対抗京都女子駅伝が行われた。
京都は残念ながら2位だったが、数年ぶりの絶好の駅伝日和で、途中順位も目まぐるしく変わる面白いレースだった。

うちの近所を走るということもあり、今年もカメラを抱えて撮影に行った。今回は初めてのD7500での多枚数撮影でかつ動体へのオートフォーカスの能力を調べるいい機会でもあった。

往路3区は1位千葉、2位愛知、3位京都だった。

復路8区では1位愛知、2位京都、3位千葉だった。


最終的には優勝愛知、2位京都、3位大阪だった。NHK 総合で中継されてて、途中現場に行っている間と買い物に行ってた時以外は見てた。地上波放送では珍しい5.1CH音声で臨場感も(現場にいる以上に)たっぷりなので、見たことがない人は、ぜひサラウンド環境で見ることをおすすめする。

でD7500だが、オートフォーカス精度は高いけど、どうにも暗い。炎天下なのに黒つぶれしてる。画像情報を見ると絞り込まれすぎ。Autoでの撮影結果が私の持っている機種の中では一番よろしくない。他社製レンズでは使えなくなっているのか?と思うほど。一方連射Lの速度はD7100より遅く感じたんだけど。Hは速すぎて今回は使わなかった。
なんかNikonはどんどん駄目になっている気がする。次回はレンズ資産を捨ててでも他メーカーに移るべきなのかもしれない。まあ、現在計画中のミラーレスではニコンはありえないのでその時の候補が次の一眼レフの最有力候補になろう。

そうそう、中継の中で、実は一瞬私が写っていた。沿道すぐ脇にいながら、いつも直前でカメラが切り替わって写ったことはなかったので初めて。まあ、カメラを抱えた状態での後ろ姿だけだし2~3秒で画面が切り替わったからわかった人はいないだろうけどね(^_^;)。

ちゅうことで。

新潟・白馬2018(87)2019年01月14日 07時54分30秒

山頂付近の花。
名前不明。ハクサンシャジンに似ているけど、ちょっと花の形状が違う気が。
これも同じと思う。

これも名前不明。

何かの実。

ヤマハハコ。こんな高いところでも咲くんだ。

ハッポウアザミに似ているが、ハッポウアザミは八方尾根固有種らしいので違うかも。
季節柄か高度のせいか、それほど多くの花はなかった。

新潟・白馬2018(88)2019年01月15日 06時10分57秒

雪渓部まで降りてきた。
これを渡らなければならない。

上から見たら狭そうだけど、近づくとそこそこ幅がある。10m以上はあるか。
ロープは一応あるけど、ゆるゆるで支えにはならない。雪は踏みしめられてて滑る。私の登山靴は滑り止めがあまり効いてないので滑る滑る。かかとを差し込むようにしながらかなりの時間をかけ、何度か転びそうになりながら渡った。そんなんだから、この間の写真は無し。
今度来るときは、沢登り用の滑り止めがしっかりした靴か、アイゼンを持ってくる必要があろう。いや、山頂の写真がちゃんと撮れてればもう来ないと思ってたんだけど、あれではなぁ。

雪渓を渡りきるとその先はあの岩を歩かなければならない。白馬乗鞍はトレッキングではなく本当に登山だ。

下から。
10mじゃすまんか、30mくらいかな。角度も急だし。

渡りきってから上りのコースを見る。
一見しただけではその危なさはわからない。だから誰も気にしなかったのかもしれない。よほどの熟練者以外は絶対行っちゃだめ。本当に命にかかわるから。

新潟・白馬2018(89)2019年01月16日 06時03分50秒

雪渓を渡りきると、その先はこの岩の上を歩くことになる。岩の間ではない。岩の上を歩いていくのだ。
所々に見える白や赤の印は、そこに向かって、もしくはその上を歩くと比較的楽というものだ。他の岩でも行けないことはないが、間隔;特に次の1歩との高低差がありすぎて難しいことが多い。

岩の下に花を発見。ミヤマタネツケバナではないかと。

えんえん岩続きなので膝にかなりの負担がかかる。
た、大きなカメラを抱えての歩行はかなり難しい、というか危ない。やはり小型のカメラがほしいところ。

天狗原までの間は、林の中に入ってもずっと岩。

振り返るとこんな感じ。岩の壁。
この時間から登る人は確実に宿泊だなぁ。

新潟・白馬2018(90)2019年01月17日 06時23分32秒

オオヒョウタンボクの実。
花は7月頃らしい。

天狗原まで帰り着いた。

ここで大休憩。
雪渓の途中で軽くエネルギー補給したけど、その後山頂経由でここまで休憩なしで戻ってきたのでここでようやく昼食。14:30。ホテルで朝頂いた、というか失敬したパンを食べる。ここで時計を見てようやく気がついた。1時間早いと。ガッテム。

あぁ雪渓。
このど真ん中を超えたのか、右手のさらに右を超えたのか、今となってはもうわからない。
正解は「左手の途中を渡る」である。気をつけよう。

後は一気に降るだけ。

新潟・白馬2018(91)2019年01月18日 06時25分39秒

天狗原の中の一段高い岩の上に祠が見えた。
でもどうやってあそこまで行くのだろうか。遠くから合掌。

イワイチョウ。

出し忘れていたけど、天狗原までの登山道は多くはこんな感じで岩が敷き詰められているような感じ。
岩の上を歩くと足首に負担がかかるので左の地道を歩く。両脇はクマザサ?栂池自然園内や八方では生えてない。

オニアザミかタテヤマアザミ。
どうやって識別するんだろう?大きさ?

秋っぽい空。

半分木に隠れているけど、大きな雪渓も見える。
稜線がきれい。

新潟・白馬2018(92)2019年01月19日 07時11分01秒

道途中には水が流れているところが数箇所ある。

目に見えるところ以外でも湧き水があるようで、そういうところには水芭蕉がある。
この辺りの実は食われていない。自然園辺りだとこの季節ネズミに食べら得た跡が多いのだけど。

いろいろな実がある。名前不明。
りんご飴みたい。

タケシマラン。

ベニバナイチゴ。

マイヅルソウ。

エンレイソウ。
まだ8月も半ばなのに実がなっているものも多い。流石に高山では花の季節巡りが早い。
(C)おたくら編集局