砂糖菓子の使い方2019年10月27日 05時36分45秒

京都には地蔵盆という行事がある。
だいたい普通のお盆の1週間後、町内に鎮座するお地蔵さんを祭る行事だが、その時にこのような砂糖菓子をお下がりで頂いていた。
砂糖の塊であるが、意外に固くてスプーンなどで突き崩そうとしてもだめで使おうにも使えない。また、こんな量をいっぺんに使うなんぞ、マーマレード作りのときくらいしかない(と、今気づいた)。

そんなわけで実に10年分も溜まっていたのだが、先日ふとある方法を思いついてやってみたらうまく行った。

使うのはこれ。
家庭用かき氷作り器。これに砂糖菓子を入れて掻く。

するとこのとおり。
簡単に見事な砂砂糖になった。「粉」ではない。普通の砂糖。

10年分は伊達じゃなく多い。半分の5年分くらいで、直径12センチ高さ20センチほどの容器がいっぱいになった。

刃こぼれするか?砂糖菓子は氷よりかは柔らかいだろう。事実欠けたような感じはない。まあ、保証はしないけど。

ということで、砂糖菓子の使い道で困っている人はどうぞ。

新潟の地震について2019年06月22日 08時24分42秒

先日の山形や新潟北部の地震ですが、幸いにも柏崎・椎谷付近は大した揺れではなかったようです。

特に椎谷では物も倒れずなんともなかったとのこと。
柏崎市はTVでは震度5とか言ってましたが、柏崎も広いので場所にもよるのでしょうけど、市内は3程度で避難している人も居なかったと。

津波は、宮川付近で見ていた人によればさざなみ程度であったとのこと。宮川や椎谷は海岸線が一段下がっているので上から見られますが、津波はくるぶし付近まででも人の力では絶対に抗えないので近づいちゃだめです。一度波さらわれて危なかった経験から、強く注意しておきます。

ということで、一部の方から問い合わせをいただきましたが、そんな状況なので、ご安心ください。

台風21号被害;御苑編(6)2018年09月11日 07時03分35秒

その他の被害も紹介して、今回の台風の情報を閉めるとしよう。

この赤松は隣の木に寄りかかったおかげでかろうじて倒れてなかったが、根本は片側が裂け、反対側が潰れている。
こんな状態でも復活可能だろうか。

こちらの赤松は枝で支えて完全に横倒しにならずに済んでいる。しかし根本が裂けている。
これは戻るか。

この木は根っこ周りの土というか草も含めて盛大にめくれあげている
根っこが倒れないように引いているように見えるが、足りなかった。

トンボ池も倒木している。これは通路。

こちらは池の横の林。明るすぎると思ったら木が倒れていた。
動植物の植生が変わるかも知れない。

仙洞御所の外側では重機が出て作業していた。
御所に直接関わるところは早急に処理されるようだ。

御苑内では、通路がいたるところで通行止めになっている。

私が撮影した後に立ち入り禁止になった部分もある。くれぐれも同じ写真を撮ろうとして無謀をしないように。危険。

土曜日も人は結構居たが、このような有様なので、歩けない場所があるということは覚悟しておかなければならない。
なお、京都御所、大宮・仙洞御所、迎賓館の一般公開は普通通り行われているようであった。流石に人は少なかったけど。

今回の台風の件では御苑内だけで550枚を超える撮影をしたけど、撮ってない部分にも数多くの被害があった。一日も早く、できるだけ元通りになることを祈るだけである。

それと、今回の台風にはある意味「神」を感じた。神の力の前には人は為す術がないし、その行いには人に対する配慮など微塵もない。ただそこにあり、力を示すのみ。どこその宗教の定義する神のように、人を似姿に作ったような「神」ではなく、日本古来の自然崇拝の「神」の力をまざまざと見せつけられた気がした。
人は時として「神に愛された」とか言ってその存在を特別視しようとするけど、それは思い上がりだ。大自然の中では配慮に値しない矮小な存在に過ぎない。そのことを思い知らなければならない。

合掌。

台風21号被害;御苑編(5)2018年09月09日 10時06分09秒

その他の被害も出しておこう。

これは案内板。完全にめくれている。

京都御所は建春門、いや建礼門かな。GPS持っていくの忘れてたので撮影場所がはっきりしない。
何かおかしいと思ったら、扉の格子がない。

桂宮邸後の塀。剥がれている。
前から剥がれてたけど、ひどくなった。

九条邸跡池近くのベンチ。倒木が直撃して崩壊してる。
あの台風の中座っている人は居なかろうが、危ない。

その隣のベンチも背もたれが折れてた。

閑院宮邸跡の池には倒木が落ちてた。

こちらは九条邸跡池。ここでも倒木が池に落ちている。

でもその上で鴨が休んでいた。

御苑、南西にある宗像神社前でも倒木が。
この鳥居の横に見える樟の大木では毎年アオバズクが営巣するのだが、来年はどうだろうか。営巣しているあたりの枝も折れているようだったが。

これは、その倒木の上を歩く猫。新しい遊び場でも出来たと思ったのだろうか。
動物たちはたくましい。

台風21号被害;御苑編(4)2018年09月09日 07時22分15秒

同じような写真を出していても仕方ないので、被害の総括を。

今回の台風ではとにかく沢山の木が倒れたが、そこにはある傾向が読み取れる。1つは古木が多いこと。

これは梅林のだけど、芯のほうが枯れている。
そう、古木は表面上元気そうでも内側が枯れているまたは腐っていることが多いのだ。

これは桜だけど、

根っこが腐って張り出しが殆ど無い。

この赤松も

芯が腐ってる。

この桜も
この桜も

この赤松も

これも。
予想以上にそういう木が多かった。
だから、この台風を乗り越えたとしても、後10年もしくは数十年のうちにはそれらの木は自然に倒れてたのかも知れない。実は最近御苑内では唐突に切り倒される木が数多いのだが、こういう事が起こるのを想定して、だったのかも知れない。

こういう芯や根の腐りは年齢により仕方ないことなのか、それとも酸性雨などの影響なのか、はたまは人が近くを歩くことに依ることか。肥料をあげることは出来てもこういうのを防ぐ薬をあげることは出来ないものなのだろうか。そもそもそういう薬があるかどうか。

今回の被害のもう1つの特徴は、赤松の倒木が極めて多かったこと。私が見た感じでは、赤松のほぼ半数以上が倒木か幹折れ、9割以上が少なくとも枝折れしているようだった。倒れたのは芯が腐っている木が多かったのだが、そうでないのもある。
これなんか年輪がはっきり見えるほど元気そうだが、折れている。
赤松は木の特性として折れやすいのかも知れない。

一方で黒松は枝折れはあったが、ほとんど倒れてなかった。これは数少ない黒松の倒木。
でもこれは芯が腐ってる。

これも黒松の倒木だが、他の木を巻き込んでいる。
楓の古木。その楓も根が腐ってる。
この黒松の状態がどうだった見ようと思ったら、
根っこ部分がこんな感じで見えなかった。

これは桃林での倒木。
桃は折れている木はなく数本が倒れていた。近くの杉には大きな枝が折れたものもあったようだが、細い分しなって耐えたのかも知れない。

とにかく、今回の台風で古木への被害は甚大で、一掃されてしまうかも知れない。中には100年を超えるような木もあったかも知れない。新しく植えても同じような風格が出るまでには多くの時間がかかる。私が今まで見られていたことは幸運だと言える。自然の驚異だから「ひどい」とは書かない。こうして自然の新旧世代が交代していくのは仕方ないのかも知れないが、人の身としては「惜しい」。

台風21号被害;御苑編(3)2018年09月08日 09時21分24秒

ここは同志社大学正門前から入るところ。今出川御門近く。
ここも折れた枝がいっぱい。

その横、桂宮邸跡の前あたりでは倒木が集中している場所があった。

倒れてなくても上の方が折れている木も多い。

一方、7/29の台風で台座が外れ太枝が折れてしま居、その後修復された臥龍の松は今度は大丈夫だった。

これが折れたときの。直してすぐ折れたんじゃ流石にやりきれない。

また根っこから倒れてる。
まだ道から近い木は重機で持ち上げられそうな気もするけど奥まったところにある木は難しいだろうなぁ。

反対側の入口;石薬師御門前。ここもすごい状態。

外から見ると一見通れなさそうだけど、実は右側に人が1人通れる隙間があった。
翌日はこんな状況だった。実は撮影に時間をとってしまいいつもの列車に乗り遅れたのだが、定時通勤よりこれの記録のほうが大事、と思って撮影していた(一応書いておくと、それでも定時には間に合わせたし、一応フレックス出社可能な職場だから可能な技である)。

更にその翌日には門の前は片付けられ通れるようになっていたが、それ以外はあまり手がつけられてなかった。
倒木をどうするかなど、検討して作業が開始されるまでには一ヶ月はかかるだろう。折れて無い木でも早くも枯れ始めている木もあり、予断は許さない。全ては無理でも、できるだけ元に戻って欲しいものだ。

翌日は別ルートを歩いたのでもう1回は続く。

台風21号被害;御苑編(2)2018年09月07日 06時15分41秒

御苑の北西寄りにある近衛邸跡。ここには糸桜を中心とした桜の古木がたくさんある。
ぱっと見大丈夫そうに思ったが・・・

池の畔を見ると木の幹が完全に折れていた。

今年の春はこんなにきれいに咲いていたのに。

糸桜の裏側の桜もこの通り。
このあたりは特に被害が大きかった。残っている木のほうが少なく感じた。

こんな風に咲いてたのに。

幹が裂けて折れている木もあった。

数本まとめて、地面を引き剥がして倒れている。

近衛邸入り口の糸桜も大きな枝が折れている。

向きは逆だけど、こんな風に綺麗に咲く木だったのに。
これは、来年はこのあたりの桜は咲かないかも知れない。最多としてもかなりまばらになるだろう。毎年、とてもきれいに見せてくれていたのに。合掌。

台風21号被害;御苑編(1)2018年09月06日 21時08分41秒

それでは京都御苑の被害状況を少し細かくお知らせしようと思う。

こちらは烏丸通に面した中立売御門。いつもはここから御苑に入るのだが、倒木が多すぎて入ることが全く出来ない。

門の一部も壊れていた。

仕方ないので、1つ北の門;乾御門に行った。ここも外には大きな枝が落ちていたが、入るのには支障なかった。

内側にも。

そこから東に進むと、大きな赤松が根っこから倒れていた。

反対側から。
御苑内には赤松が多数存在するが、これは大きい方の1本。完全に根っこが掘り返されている。果たして再び立てることが出来るのか、切られてしまうのか。古木のはずだから、なんとか戻してほしいものだが。

こちらはその近くにあった桜の木。これも古木。
こちらも根っこから倒れているが、根があまり張り出していない。切れてしまったのか、そもそも根の張りが少なかったのか。上の方では幹が裂けている。ここまでひどいとだめだろうか。

ここまででも被害の大きさが垣間見られたが、まだまだすごかった。

台風21号;御苑編(予告編)2018年09月06日 07時54分53秒

開けて5日朝は京都御苑にも行った。わざわざというより、そこが通勤経路だからなのだが、様子が気になるのでカメラを持っていつもよりちょっとだけ早く出てみた。

果たしてその状況は、想像を遙かに超える惨状だった。

・・・今日は実家にいて、実家は通信環境がモバイルWiFiで容量制限もあるので写真もあまりあげられないので予告編と言うことで。

赤松の大木が倒れてる。

幹が折れている木も多数あった。

門は、落ちてきた枝がうず高く積まれて通行止めだったり、かろうじて人一人が通れるほどしか隙間がなかったり。

私が通ったルートだけでもこの有様だから、全体での被害は甚大だと思う。
今年の秋の紅葉や来年春の桜はないかも。

台風21号2018年09月04日 23時11分27秒

今朝は台風で臨時休業になったので家で待機してた。

京都では午前中はまだ晴れ間もあったのだが12時頃から雨が降ってきた。その後どんどん風雨が強くなり、14時半前後が最も強かったと思う

結論から先に言うと、今日の台風21号は我が人生で最も強い台風だった。

今までも「大型で強い」台風というのが何度も京都に来ているし、御苑とかでは倒木とかがあったことは多々ある。しかし、今回ほど自分の家が危ないと思ったことはない。初めて心底台風が怖いと思った。

・・・実際のところどんな感じだったか・・・

雨。写真ではなかなか映らないが、雨もすごかった。横殴りで何重にも帯が出来るように降ってた。
動画も撮影してあるのだけど、ここにはアップできない。残念。でも、窓を開けて撮影してたら吹き込むので大変だった。

今回は風の強さが半端なかった。普段はこれくらいのうちの庭木が・・・

ここまで煽られてた。折れやしないかと非常に心配だった。
風が一番強い頃、外では何やら笛のような音が聞こえていた。残念ながら録音しそこねたのだが、なんの音だろう。風の音とは違う。

一番風が強い時間帯には瞬停が何度もあった。テレビが何度もON/OFFしたり、電灯が急に消えて&点いてした。停電なんて久しぶり。実はこのときゲームをしてたのだけど、途中で落ちると困るので保存して中断した。

今回の風の強さがどれだけだったか、ニュースでも大々的にやってたから見ている人も多いと思うが、うちの近所で言えばこんな感じ。

町内の屋根瓦が飛んだ。
実はたまたまこの河原が飛ばされる瞬間を私は見てた。
あっという間に瓦が飛ばされてきて道路に叩きつけられて粉々になった。瓦って結構重いのだけど、それをいとも簡単に飛ばすほど風だったのだ。

木の枝や葉っぱが散乱、隣のプラの波板屋根も飛んできてた。

別の隣の家の波板屋根も剥がれてた。

うちの被害はこれ。アンテナが倒れた。
地上波アンテナのポールが倒れた。この際雨樋に当たったらしくそれが破損していた。
それでも夜には一応復旧させたのだが、同じ場所にあったBSアンテナは完全に壊れてしまった。全く電波が入らない。向きが変わっただけでなく、どうもこの地上波アンテナが倒れるときにぶつかったのだろう。機器としてだめだった。

横に見える朝顔も、茎がだいぶ切れてしまったみたい。

しかし、BSでの録画はかなり多いので至急新しいのを発注した。この際なので4K対応の。6日には届くはずなので、夜でも早急に工事しなくちゃ。

後の被害としては、裏の家の瓦が裏庭に落ちてた。塀の上に瓦が敷いてあるのだが、その一部が損壊して落ちてきてた。まだ落ちてくるかも知れないので、しばらく近づけない。

とにかく、21号はものすごくものすごく強い台風だった。台風なめたらあかん。
(C)おたくら編集局