白馬2016(50)2016年11月07日 05時52分01秒

待てど暮らせど雨は止む気配がない。それどころかどんどん強くなるので諦めて降り始める。

先に書いたとおり、下りはゆっくり花を撮影しながらの予定である。が、この雨なので正直撮影はかなり面倒だった。カメラのレンズからラップを外し、撮影、タオルで拭いて再度ラップをかけての繰り返しだから。

実は下りは傘もさしてもいた。もちろん手に持っていては危ないので、リュックになんとか取り付けてである。こうすることは考えてなくちょっと無理やりだったので、時々落ちてしまった。リュックに傘を固定する方法=手放しで傘をさす方法については、次回までの課題である。レインコートは自分の体だけならそれで良いのだが、写真を撮るとなるとやはり傘があったほうが良いので。

そうそう、さしていた傘は折りたたみの小型のものだけど、ここの道は木が道に覆いかぶさるように茂っている場所も多く、
傘が引っかかって引っ張られるとか回転するなんてことはしょっちゅうであったとも記録しておこう。傘固定の際にはそれらも考慮しなければならない。

それはともかく、花。
八方や栂池の花にはその案内本があるのだけど、五竜は植物園のはあれど、山道の花の本はない。なので、幾つかの本を合わせての同定となった。
前2者に比べここの花は少ない。また、ここは草の花は少なく木の花が多いというのが全体の傾向である。

ホツツジ。
都会にあるツツジとは形が似てないけど、名前の通りこれもちゃんとツツジ科。

イワショウブ。
イワショウブは「菖蒲」の仲間・・・ではない。ユリ科。菖蒲はサトイモ科で、花菖蒲はアヤメ科。

何かの実。
ブルーベリーみたい。

ゴゼンタチバナ(御前橘)だと思われる実。
葉っぱが特徴的なので同定できた。

こちらも赤い実なのだけど、わからず。
いや、以前花も見たことがあるような気がするのだけど、思い出せず。

ハナニガナ(花苦菜)かカンチコウゾリナ(寒地髪剃菜)。開いている花と葉っぱ写ってればちゃんと同定できたかもしれない。
やっぱり葉っぱは重要なのだけど、現場では忘れてるんよねぇ。ましてこのような雨の時は焦っているので余計。

白馬2016(51)2016年11月08日 05時40分13秒

これはナナマカド?そういえばナナカマドの花って見たことないなぁ。図鑑によると、このあたりのはナンキンナナカマドという種類で、黄色い花が6月から7月にかけて咲くようだ。
その時期では見たことがないのも仕方ない。でも、ここ以外でも見た記憶が無いのは、目立たない花なのかな?

何かの実。
そうそう、簡単に写しているように見えるけど、多分よほど気をつけてないと見つけられないとは思う。

ミヤマアキノキリンソウのような感じ。
ハンゴンソウにも似てるけど、ハンゴンソウは1~2mほどにもなるらしいので違うか。

ミヤマコゴメグサ。

今回の小遠見で一番多かったのはこの花で、こんな群生もあった。

生えていたのは、こういう場所の斜面。
こう見るとすごい場所歩いているように見える。八方のほうが岩場が多くて歩るきにくそうだけど、子供連れも結構見かける。こちらの方が足場は良いけど狭いから子供連れでは危険かも。

まだ頂上から100m。
神城駅までの距離が書いてあるけど、ここから降りられるの?多分リフト・ゴンドラ経由なのだと思うけど、それなら「高山植物園」って書くべきじゃないかなぁ。

それと、この程度では「トレッキング」ですか。「登山」のハードルは極めて高い。

驚きの事件2016年11月08日 20時03分16秒

なんでも博多の駅前で道路が大きく陥没したらしい。

ちょっと陥没じゃなくて相当大きく穴が開いている。
よくこれでけが人とかがなかったもんだ。

大きな事故ではあっても、京都から遠く離れた場所でのことなので普段ならそれほど気にはしないのだけど、今回だけは違った。なにせつい先日行ったばかりの場所だったから。

ちょっとだけ書いたけど、いやはっきりとは書いてなかったかもしれないけど、実は10/16に博多は新幹線車両基地に行ってきた。で、その帰りに博多市内も歩き回った。

今回の事故は駅前二丁目ということで、「ひょっとしたら歩いた場所では?」と思ってGPSログで確認したら、輪を描いて巡った中にあり、その上は歩いてなかった。

でも、事故原因と言われる地下鉄工事現場の上は歩いたので、万が一その時陥没してたら、今こうしてこれを書いてなかったわけで。

なんか今まで他の路線とつながってなかった路線を延長して博多駅まで乗り入れるみたいで、道路を大きく交通規制して大々的に工事していた。歩道もグネグネ曲げられて歩きづらかった。

これで確実に工事は年オーダーで遅れることになるのだろうなぁ。

工事現場には要注意、ということだろうか。

(2016/11/10;現場がわかったので写真変更。)

白馬2016(52)2016年11月09日 06時05分01秒

ミヤマママコナ(深山飯子菜)とさっきの赤い実。
これもかたまって咲いている場所があった。

白い実、いや花?
葉っぱの形からシラタマノキ(白玉の木)ではないかと。花だとすると形が違う気もするけど。

オオバギボシ。でも枯れかけ。
この写真のポイントは花というより、背後に写っている雨。これだけはっきり写るほどすごい雨になってきた。

ハハママコ。

オヤマリンドウ。
ここにも雨が写っている。こんな中でも写真を撮っているのは根性なのか、単なる馬鹿なのか(^_^;)。D7100は一応防滴仕様なので少々雨粒がかかったくらいでは問題ない。でも、ラップを巻いているのはもちろん、雨粒が付いたらすぐタオルで拭くようにしてた(そのために首にタオル巻いてた)。それでも帰ってからしばらくは動作不良起こさないかハラハラしてたんだけど、それは後の話。

白馬2016(53)2016年11月10日 05時55分43秒

下り道。こんな、少し斜めの道を歩く。粗い砂利でそうそう滑りはしないのだけど、気は付けなければならない。

シラタマノキだけど、丸い小さな実のようなものも見える。白が花で小さなのが成長する前の実なのか、それが成長して白くなるのか。
それともう1つ注目は右手に見える薄黄緑のキノコ。今気がついた。現場で気がついてればアップで撮影したのに。最近キノコの本を買ったけど、そこには載ってないみたい。もっとも、日本でもまだ名もないキノコも多数あるようだから、本に載っているのなんてよほど有名所だけかもしれない。そもそもその本、分類がよくない。属ごとの分類って、誰に読んでもらうことをを目的にしてるの?普通の人は色とか形、または生えている場所で見分けようとするのだから、調べようと思ったら本全体を見なくてはいけない。面倒。写真自体はきれいで大きくて見やすいのだけど。増版するときにはぜひとも改定されたし。主婦の友社「おいしいきのこ 毒キノコ」。ISBN 978-4-07-278505-8。

そうそう、きのこといえば、昔は無毒とされていたけど今は有毒と判断されているものあるので、本は新しいものを使ったほうが良い。「スギヒラタケ」はこの本では「最近有毒と判定された」書いてあったが、以前に買った本では「美味しい」と書いてあった。そういうこともあるそうなので。

杉のような草?たぶんイワヒゲ(岩髭)という花だと思う。
花は咲いてないけど。

オオコメツツジ(大米ツツジ)。今回だけじゃなく、長らく来ていて始めて見た気がする。
ホツツジとは違い、こちらは葉っぱも花もツツジっぽい。

二ノ背 髪まで戻ってきた。
視界は50mくらいか。上に薄っすら写っているのはラップ。この程度に写るというか、この程度にしか写らない。

白馬2016(54)2016年11月11日 05時43分06秒

これは花は咲いてないけど、シャクナゲの葉っぱだと思われ。
これは特徴的なのでよく分かる。白馬では花を見たことはないけど、府立植物園では何度も見ている。

何かの実。ウラジロハナヒリノキ(裏白嚔の木)かも。
「はなひり」とは「くしゃみ」のことらしく、「嚔」もくしゃみの漢字。何がくしゃみなんだろう?

写真撮りながらゆっくり降りていると、早足の一行に追い抜かれた。
多分五竜からの下山隊。流石に早い。

雨は一層きつくなり、また何度も剥がし付けしているとラップも固くなってきてこんな感じになってきた。透明度が下がる。
本当はラップも巻き直したいのだけど、雨は降っているしラップはカバーを掛けたリュックの中なので出すことが出来ない。ラップの効果は高いけど、次回までにはもう少しいい方法を考えるべきだろう。

さてこの花。八方ではイブキジャコウソウが強く香ってたけど、ここではこの花の香が立っていた。雨の中でも、私の鼻でもはっきりわかるほど。
リョウブという花ではないかと思う。

ジャコウソウは少なくてもはっきりわかる程だったけど、よく見るとこちらは見上げるほど高いところまでたくさん咲いていたので、量で攻めてきていたのかもしれない。山で香る花はそれほど多くはないので、やはり特徴的。
写真右上辺りにちょっとぼやけた部分があるのは水滴が付いてたから。D7100では中央測光モード時はオートフォーカスの測光をレンズど真ん中で行う。なので、レンズど真ん中に直径1センチほどでも水滴が付いていると合焦に失敗する(レンズが何度も動いた挙句合焦しない)。最初「カメラ壊れたか!?」と思って焦ったけど、レンズ交換して動いたときにわかった。たぶんD7100だけでなく、ほぼすべてのTTL方式のカメラではそうではないかと。雨の日の撮影の注意点。この位置なら大丈夫だけど。

白馬2016(55)2016年11月12日 06時13分40秒

ミヤマアキノキリンソウ。

これで見ると、植生が八方とも栂池とも違うのがわかる。ここは笹が多い。

中間点 一ノ瀬 髪を超える。

ヒトツバヨモギ(一葉蓬)だと思われる。
写真には撮ったけど、花だとは思わなかったのか、アップがなかった。

フジバカマ・・・に見えるけど、ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)。
本当に似ている。

こちらはそのフジバカマ。
花はそっくりで、違いは葉の生え方らしい。ヨツバヒヨドリはその名の通り、1つの場所から4枚前後の葉が生えるが、フジバカマは1枚だけ。ヨツバヒヨドリはキク科フジバカマ属、フジバカマはなぜかキク科ヒヨドリバナ属と属が逆になっている。なんでやねん。Wikipediaの間違い?でも非常に近い種類、というかヨツバヒヨドリがフジバカマの原種(野生種)なんじゃないかと思うのだけど。フジバカマは源氏物語にも出てくる日本古来の花らしい。

階段は木で、滑りそう。
そろそろと降りる。

糊空木。
このあたりから先、糊空木と先のリョウブの白い花がたくさん咲いていた。
この雨ではゆっくり見ている余裕はないんだけど。

あら、やだっ♡2016年11月12日 06時36分41秒

とある日の人参。
あら、やだっ♡

お尻側はこう。うさぎのしっぽ付き。

人参とか大根とか根菜物は、伸びる先に石など硬いものがあるとそれを避けるように分かれて伸びることがあるらしい。以前出会った先割れ大根の写真も探し出した。
だから足ができるのはわかるけど、「あそこ」の出っ張りはどうしてできたんだろうねぇ。下が固くて伸びきれないので横に出ようとしたのだろうか。

いずれにしても「いやん、えっち♪」な感じであった(^_^;)。

2016京都紅葉(1)2016年11月12日 17時53分55秒

京都は今週は気温が下がり続け、10日には9度も切って紅葉が進んだかもしれない、と思って出かけて見た。もちろん御苑を外から見たり、通勤途中の車窓からの紅葉を見ての判断でもある。ちなみに、今日の日中は気温がぐんぐん上がって19度近くまで行ったんじゃないだろうか。少なくとも、朝方はジャンバー着てたけどこの時はもう必要なかった。

まずは真如堂へ。境内に入るときれいな紅葉が目に飛び込んできた。
例年きれいな駐車場左の木はまだ色づいてなかったが、逆に右の木はきれいに紅葉している。たぶん今の境内で一番綺麗。

階段脇の木はこんな感じ。

お堂を正面に見た時は、視界にはそれほど入ってこないけど、

境内ではもみじやイチョウを始め色づいている木が多かった。ただし、全部ではなくまだ青い木もあるのでばらつきがある。色合いそのものはまあまあ良い。少なくとも去年のような酷さはない。

お堂横もこんな感じ。紅葉は正常に進んでいる。

お堂裏のとある場所。

まだ青い場所もある。それはそれで日当たりによってはきれい。

三重塔の周りはこんな感じ。

実は脇の茶屋の前ではまだ朝顔が咲いてたり、
山門前の桜には咲いている花もあったりする。

でも全体的にはいい調子で紅葉が進んでいる感じ。
まだ時期的に早いので人は少ない目、今ならゆっくり見られるかも。

白馬2016(56)2016年11月13日 06時05分02秒

糊空木のアップ。あじさいの一種だけど、花の構成が御苑で見かけるのとは違う。

御苑で見かけるあじさいは
または
という感じだけど、後者を小さくまとめたようで、白い小さな花のまわりに大きな花(正確には萼?)がある。集中している感じ。

また彼が居た。

とても立派な立ち居姿。
この子の色は明るい土色だけど、もっと黒っぽいのもいる。種類の違いか、オスメスの違いか、はたまた地面の色に同化しているのか。

そういえば、今季のアニメに「うどんの国の金色毛鞠」というのがあるのだけど、その初回・第2回とカエルが出てくる画面があった。それがまた無茶苦茶な描画と音で、蛙のこと全く知らずに描いた・音を作ったというのがまるわかり。アニメではデフォルメはよくあるけど、これはひどいと思った。もっとも最近のアニメで動物をまともに描けているものは多くはないけどね。

オオコメツツジ。群生があった。

よくわからなかった以下の実の同定が出来た。五竜の本をめくってたら出てた。
これは「シラタマノキ」の実。
潰すと湿布のような臭いがするそうな。

こちらは「アカモノ」の実。
どちらもツツジの仲間だそうで、道理で葉っぱが似ているはずだ。

そんでもって、これが「クロマメノキ」の実。
これもツツジ科。ブルーベリーに近い種で、美味しいんだとか。次回にはぜひ・・・。

見返りの坂まで帰ってきた。
あとちょっと・・・でもないか。
(C)おたくら編集局