出町商店街食べ歩きツアー夏編(1) ― 2018年07月02日 06時09分59秒
昨年末にあった京都は出町商店街の食べ歩きツアーが6/30,7/1でまた催された。前回非常に良かったので今回も参加した。今回のほうが参加者の集まりは良かったような。
6/30の1件目は寺町今出川上ルにある改進亭。
ここが牛肉・豚肉のお店だけど、実はイノシシ肉で有名なところ。以前から気になってたけど、初めて入ることが出来た。
出していただけたのは焼豚。
手間がかかるため、毎週金曜日限定発売だそうな。私は買いにくいなぁ。土曜日に残っていることもあるそうだから、ダメ元で行ってみるか。
イノシシは冬限定。
もともとは大原とかの農家の人が獲ったイノシシをここまで持ってきて買い取ってくれないかという事から扱いを始めたとか。
昔は(冬場だから)店頭に転がしてあって、近所の小学生がこわごわ触って行ったそうな。今は大きくなった冷蔵庫に入れているそうだけど。
冷蔵庫といえば。肉屋では牛の一頭買いとかもするんだけど、昔は冷蔵庫がなかったから腐るまでに売りきらないと破産することもあるという、危うい商売だったそうな。で、冷蔵庫が発売されたときここでは真っ先に購入されたらしい。「電話と冷蔵庫はうちが京都で一番早かった」というのが祖父さんの自慢だったとか。
この店、出町商店街の1店ではあるけど、アーケード部分の枡形商店街の中ではなくちょっと離れている。寺町今出川上がる。アーケード街である桝形商店街が、京都アニメーションの「たまこまーけっと」の舞台「うさぎ山商店街」のモデル。
なんでこんな辺鄙な場所にあるのかというと、この店の南側;寺町今出川下がるの道路概要に幅が広いことからわかる。昔は寺町通りに市電が走っており、その終着駅がそこにあったのだ。ここから北;下鴨神社あたりは高級住宅地であり、電車を降りたお金持ちがここで買い物をする;特に当時牛肉は高級品だったからここでの商売が成り立ったということだ。電話も同様で、当時電話を持っているのは金持ちだけだったので、電話で御用聞きをしていたということ。店に歴史あり。
私も今回はじめて知ったのだけど、「出町商店街」と言ったときは枡形商店街を中心に、今出川通・河原町通を挟んだかなり広い範囲を言う。離れている感じがするけど、昔は道幅が今ほど広くなかったそうでもなかった。
今回のツアーではいろいろ歴史を聞くことができた。出町商店街は昔からあるからだ。この出町商店街の成立の理由も聞いたけど、それはまたの機会に。
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