カセットデッキGX-Z7100の修理(4) ― 2015年07月06日 07時25分09秒
さあ固着したグリスを取る作業である。此処から先は化学反応が必要なので時間がかかる。
まずは先の右側の軸のワッシャーを外した状態。この軸が矢印の方向に回転するようにしなければならない。
まずは軸の上からパーツクリーナーをちょっとかける。
周りに飛び散らないように、ティッシュなどで囲って、なおかつスプレーのノズルも押しすぎないよう気をつけて液を塗布する。特にピンチローラーなどゴムや、ヘッドには絶対に付かないようにすること。別のところで噴霧させ、ノズル先にわずかに残る液をつけるほうが楽かもしれない。
つけたらしばらく放置の後、ペンチ等で軸を回す。もちろん最初は殆ど動かないと思うけど、塗布→回し→拭き取りを何度も繰り返している内に徐々に動くようになる。
ある程度動くようになったら、今度は思い切って軸を(ペンチ等で)上に「少し」引き上げる。一気に引き上げなように、細心の注意を持ってゆっくりと。
実はここまで動くようになったらもうしめたもの。この中にクリーナーを流し込み、上下に動かす。すると液が一気に軸周りに浸透して動くようになる。これも数回繰り返す。
軸の上げ下げがするするできるようになったら、一旦駅をティッシュで拭き取り、グリースメイトを入れる。
電源を入れ、再生ボタンで左右ピンチローラーが上がり、回るように鳴るのを確認する。
早送り、巻き戻しも確認しておく(巻き戻し側は数秒で止まる)。実は内では巻き戻しが回らなかった。がこれは巻き戻し側モーターの軸を手で何回か回していると動くようになった。20年近く動かしてなかったから、あちこちの初動がしにくくなっているようだ。
あとは、「巻き込んでもいい」カセットで動作テストをする。左右のキャプスタンの回転がわずかでもずれるとテープを巻き込んでしまう。うちでは最初左側のキャプスタンを回す後ろのフライホイールに何かが擦れていて音を出していた。デッキを上向きんしているときは出てなかったのだが、水平に戻すと出る。その状態でカセットを動かすと巻きこむことがあった。水平で出て上向きで出ない、ほんの僅かな変化で出るのだから何かのは変でも付いているのかもしれないと思い、それらしい場所をエアーダスターで吹いてみたら治った。
内部はそれなりにホコリも入っているだろうし、この際清掃もしておくと良いだろう。
ヘッドやピンチローラーも。私は昔のヘッド&ピンチローラークリーナーを捨てずに持っていたので、これも20年以上ぶりに使った。いや、ピンチローラークリーナーはドキュメントスキャナのローラー清掃に活躍してるんだけど。
本当はヘッドイレースもしたかったのだけど、電池が切れてて、またその電池の買い置きがなかったので後日へ。TDKのカセット形ヘッドイレーザーAH-201。
また、他の動く部分にもグリースメイトを塗布しておいた。
実は、分解の過程で左ピンチローラーに付いているテープガイドを折ってしまっていたのでこれも修理。
この部品。
軸の上げ下げがするするできるようになったら、一旦駅をティッシュで拭き取り、グリースメイトを入れる。
電源を入れ、再生ボタンで左右ピンチローラーが上がり、回るように鳴るのを確認する。
早送り、巻き戻しも確認しておく(巻き戻し側は数秒で止まる)。実は内では巻き戻しが回らなかった。がこれは巻き戻し側モーターの軸を手で何回か回していると動くようになった。20年近く動かしてなかったから、あちこちの初動がしにくくなっているようだ。
あとは、「巻き込んでもいい」カセットで動作テストをする。左右のキャプスタンの回転がわずかでもずれるとテープを巻き込んでしまう。うちでは最初左側のキャプスタンを回す後ろのフライホイールに何かが擦れていて音を出していた。デッキを上向きんしているときは出てなかったのだが、水平に戻すと出る。その状態でカセットを動かすと巻きこむことがあった。水平で出て上向きで出ない、ほんの僅かな変化で出るのだから何かのは変でも付いているのかもしれないと思い、それらしい場所をエアーダスターで吹いてみたら治った。
内部はそれなりにホコリも入っているだろうし、この際清掃もしておくと良いだろう。
ヘッドやピンチローラーも。私は昔のヘッド&ピンチローラークリーナーを捨てずに持っていたので、これも20年以上ぶりに使った。いや、ピンチローラークリーナーはドキュメントスキャナのローラー清掃に活躍してるんだけど。
本当はヘッドイレースもしたかったのだけど、電池が切れてて、またその電池の買い置きがなかったので後日へ。TDKのカセット形ヘッドイレーザーAH-201。
また、他の動く部分にもグリースメイトを塗布しておいた。
実は、分解の過程で左ピンチローラーに付いているテープガイドを折ってしまっていたのでこれも修理。
この部品。
はめ込むためのポッチがあるので、それさえ合えば後は接着剤でくっつけるだけ。
後は元通り組み立てるだけ。でも先に書いたとおり、とにかく外した箇所が多く、部品が多く、ネジも多いので、注意して、忘れた所が内容に戻していく。私はネジとかワッシャーとか忘れてしまい、後からまた開けるはめに何度なったことか(T_T)。
私が修理にかかった時間はおよそ3日。いや、最初は軸に2つのクリーナー塗布してもなかなか動くようにならないので、浸透作用と長時間放置したと。後で軸を強引に引き上げる方法を思いついて一気に進んだんだけど。
修理にかかった費用は、呉のパーツクリーナーが400円とグリースメイトが700円(ともにAmazon価格)なので、TD-V707よりかはかかっている(キャブレタークリーナーは510円)。まあ、どちらも手間は非常にかかったけどね。
修理後の音。「良い」。さすがは往年の実力機。TD-V707より重厚な感じ。
ということで、今後は両方を使ってカセットのデジタル化を進めていこうと思う今日なのであった。
2015/07/09追記:
・・・なんだけど、どうにもまだ走行系に問題があるらしく、変な音がしている。再生はできるけど、時々テープを咬んでしまうので安心して使えない。やっぱりデッキブロックを完全分解せんといかんかなぁ。なのでいまは、早送り巻き戻し専用機として利用中。
おしまい。
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