2017祇園祭先祭巡行(4)2017年07月23日 06時27分06秒

蟷螂山。「とうろうやま」だけど「かまきりやま」とも言う。作りから見て、山の中では一番豪華というか凝っているんじゃなかろうか。
その名の通り、屋根の上に蟷螂がいて、時々動く。私の前を通り過ぎるときにはほとんど動かなかったけど、拍手が上がるほど人気がある。祇園祭の山鉾の中でからくりがあるのはこれだけではなかろうか。地方の祭りに行くと山車にからくりがあったりするけどね。飛騨古川とか。

菊水鉾。

その名の通り、菊の紋が入っているし、真木柱上の方にも菊があしらわれている。
ちなみに、天皇家を示す菊のご紋とは形が異なる。

白楽天山。
この山で注目すべきは、担ぎ手がほとんど外人なこと。人手不足と言うより、多分集めてるんだろうね。外国にも開かれた祇園祭?男性なら洋の東西は問わない訳ね。

郭巨山。

保昌山。
保昌山は山鉾の中で一番南・東にあって他のからちょっと離れている。だから私もここだけは宵山で行ったことがない。一度は見てみたいんだけどねぇ。

ここから後3基なんだけど、間が開くので時間がかかる。

2017祇園祭先祭巡行(5;最終回)2017年07月24日 06時34分02秒

放下鉾(ほうかほこ)。くじ取らずの21番。
保昌山から約7分経過しての到着。

真木の中程に、街角で芸をしながら説法したという放下僧を祀っている。写真ではよく見えないけどね。

岩戸山。放下鉾からさらに18分後の通過。こちらもくじ取らず。
名前の由来は「天岩戸」。

そしてトリは船鉾。岩戸山からさらに7分後。
形が似ているだけでなく、本物の木造船と同じ造船技術を使うんだそうで。とはいえ、現代にこの大きさの木造船なんて無いんだろうけど。


ということで、前祭23基の巡行であった。時間にして約2時間。もちろんこれは全ての鉾が自分の前を通り過ぎるのにかかった時間であり、本当の巡行開始はもっと前だし、船鉾が新町御池の角を曲がるまでには多分まだ30分はかかる。その全てを見る人はいないだろうし今日は曇りでましだったけど、炎天下だと体に相当の負荷がかかるので要注意。

最後は警察が通って交通規制が解除される。

まだ残っている人も多いけど、観光バス待ちとかの感じ。交通規制が解除されるとここにバスがこれるようになるから。

私は自転車で帰ったのだけど、2時間足場の悪い場所で立ちっぱなしだったので、腰がこわばってて、「このまままたギックリ行ってしまうのでは!?」と危惧したほど。自転車乗っている間になんとかほぐれたけど。

で、この日はそうでもなかったけど、翌日にどっと疲れが出て、仕事がほとんど進まなかった、と言うのは秘密である(^_^;)。

歳だねぇ(T_T;)。

祇園祭後祭宵山2017(1)2017年07月27日 23時32分18秒

祇園祭は後祭り巡行も24日に終わってしまったけど、21~23日が宵山だった。そして22日に見に行った。

祇園祭の宵山を回るならやっぱり後祭の方が良いと思う。後祭の山鉾が御池通に近い場所に多く家から近いというのもあるが、人が少ないのでゆっくり見て回れると言うというのが一番の所だ。

これは一番北にある役行者山。多分地図上一番北なのは鈴鹿山な気もするけど、家から一番行きやすいのがここ。
もう19時前だけどまだこれだけの明るさがある。宵山はやはりくらくなってからが風情が出るので、ちょっと早かったかも。


後祭りが人が少ないといっても、鯉山とか人気のある山では飾りの展示してあるところまで(並ばないと)入れないところもある。その点この役行者山は捨て居るのですんなり見られるし、であっても祇園祭の雰囲気はしっかりあるしでおすすめ。

子供達が、ちゃんと童歌を歌ってちまきなどを売っている山も実は減ってきている。ここはそれもちゃんとやっている。そういう意味でもここは勧められる。
ちなみにここは「♪安産と厄除けのお守りはこれより出ます」なので、厄除けは全ての山共通なので、安産が特徴的といえる。男性でも「案ずるより産むが易し」のことはあると思うので、そういうことに効く、と解釈している。

徐々に空も暗くなって雰囲気が増してきた。

こちらは鷹山。

100年以上前に山を焼失(壊れた?)してから、再建されておらず、現在はご神体だけを展示する「居祭」という形態を取っている。
しかし数年前から祇園囃子演奏を始め、今年は京都市歴史博物館でもこのご神体が展示され、京都市内では認知が上がってきている。今は寄付も募っているので、数年から10年のうちには山も復興するのではなかろうか。見てみたい。
そういえば、去年はご神体の展示してなかったような。気が付かなかっただけ?

ちなみに、第二次世界大戦後でも山鉾の復活はそこそこある。4年ほど前の大船鉾は記憶に新しいが、菊水鉾、蟷螂山、四条傘鉾などもそれほど古くない復活組である。


祇園祭後祭宵山2017(2)2017年07月30日 19時11分00秒

忙しかったり、体がだるかったりでなかなか更新できない。あしからず。夏バテ?

・・・

これは毎年ある幟。
279匹の鯉が描かれているそうで。

その前にあるのは鯉山、ではなく黒主山。

今年は写真写してないけど、黒主山はご神体は飾りの説明が特徴的なので聞くとよろしい。

浄妙山。
マンションの1階が展示場所になっている。最近は山鉾町にもマンションが増えており、その際にこういうところを作っている場所があるみたい。時代よのう。


浄妙山には屋根があるのか・・・と思ってたけど、巡行時にはない。
これは去年の巡行時の様子。ということは、この屋根を見られるのは宵山だけか。

鯉山。

ここはとても人気がある山で、左手に見えるうだつのところから中に入ると展示や売り子ちゃんたちがいるのだけど、並ばないと入れない。
「登竜門」が縁起なので立身出世の御利益があるので人気があるのだろうけど、それほど出生したい人が多いと言うことか。私には理解できないけどね。

こちらは屏風祭り。
近くの老舗やお金持ちが手持ちの屏風や宝を展示することをこう呼ぶ。うちにも見せられるような宝があればいいのにねぇ。フィギアの展示ならできる?ポーズとかうまくつけられないから単に置いているだけになっちゃうか。

祇園祭後祭宵山2017(3)2017年07月31日 06時10分58秒

さて夕食。
エコ屋台村と言うところで食べる。
元小学校かな。京都市内の小学校は統廃合が進んでいて、古い小学校は軒並み廃校になっている。で、その跡地はいろいろと再利用されている。ここもその1つ。

エコ屋台村というのは、ここに出ている屋台では、共通でリサイクルできる食器を使っている、ということ。でもここの特徴はそれだけじゃなくて、京都市内の食材を使った料理が出る、ということ。
19:30。

まず食べたのはこれ。
なんとか鱧バーガー。名前撮影するの忘れてた。500円。意外にあっさりで、サクサクでおいしかった。

これだけではちょっと足りないのでもう1つ食べることにした。選んだのはこれ。ローストビーフ丼。ソースは2種類あってあっさり和風とこってりで、後者には酒粕を使っている。頼んだのはそれ。
500円。
酒粕というからもっと甘いとか酒っぽいとか思ったけど、そういう感じはない。ほかでは食べたことのない、いい感じのソース。

食べ終わって宵山歩き再開。20時。
南観音山。
南観音山は鉾並みの大きさと形状を持つ。上の座敷?では祇園囃子が演奏されている。

町内で展示されていた前掛け。何でも修繕作業のために寄付を募っているよう。動く美術館は維持も大変。

前に船屋台があって、ここでいろいろ売っている。

とあるお店にあった山鉾の模型。
ちなみに売り物。
全部あるとすれば33種類。でもここには23種類しかない(一番手前は神輿)ので、前祭分だけ?鉾は3万円ちょっと、山は2万円とすると全部そろえると50万円くらいかかるのか。金額もそうだけど、置き場所がないなぁ。
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