出町商店街食べ歩きツアー(1)2017年12月19日 07時33分44秒

12/16(土)、京阪出町柳駅近くにある出町商店街で食べ歩きツアーなるものが催された。駅名は出町柳だけど、商店街の名前は「出町」である。これは駅は出町と柳町の中間にあるからだけど、この商店街は出町の方にある。江戸くらいの京都の洛中はここまでで、ここから外に出る、その境界の街だから「出町」。秀吉の作った洛中を囲う城壁(?)の出入り口の1つもここにあったはず。

それはともかく、このツアーがどういうものかというと、商店街のお店を回っていろいろ食べようという企画らしい。ここにある店を、食べながらより深く知ってもらおうというものだろう。実は以前からやっているのを何度か見ていたのだが、初めて参加する機会を得た。

11時から整理券配布、14時から開始。

先着15人ということで、参加者多いんじゃないかと思って早めに出かけたら2番だった。まだ11時前だったので早かったと言うこともあろうが、意外と少ないのかな?

ということでお昼は少なめにして、14時に再び行く。先着15名と書いてあったけど、どうもそれ以上でも行けるみたい。人数多い場合は複数組に分けてずらして回る様子。多分15人*2組=30人くらいはOKなんじゃないだろうか。でも今日の参加者はちょうど15人くらいか。

参加は無料じゃなくて100円だけど、いろいろ食べられるし、あとで歳末大売り出しの抽選も出来る(普通に買い物した場合は5000円分買わないと出来ない)ので元は取れる。

各店ではいろいろ食べたり話を聞いたりしたのだけど、全部書くと大変なので、概要だけ紹介。

最初に行ったのは乾物屋さん。ここは買ったこともあるけど、中まで入ってじっくり商品を見たのは初めて。

本物の鰹節。左右で大きく価格が異なるけど、左はインドネシア近海、右は日本近海物らしい。大分値段が違う。
昔は鰹節のためだけに船団組んで行けたのに、今はもうそういうのは出来ないとか、従事者が高齢化しているとかも聞いた。このまま第1次産業従事者が減ると、近い将来天然物の食べ物は口に出来ない時代が来るかも知れない。
また、最近は本物の鰹節を作る職人さんも減っているようで、ここで仕入れている職人さんの作るものは、西日本ではここだけ、あと東では築地にだけおろされているのだそうな。「これでも西日本一の売り場面積!」と言っておられた。

鰹を削って食べさせてもらう。私の子供の頃にはこういうカンナを使った鰹節削り器は普通にあって、削るのは子供の仕事だった。私もよくやったものだ。
鰹節、1本2000~4000円するけど、削られた鰹節を買うと袋でも1000円しない。1本でどれくらいかけるものだろうか。ちょっと「買おうかな?」と思ったけど、削り器が無いのでやめておいた。

次に出してくれたのはこれ。椎茸のフライとか、乾燥トマトや乾燥みかん他数種類。
椎茸の揚げ物が意外においしい。買って帰ったんだけど、何かここで食べたのと味が違うんですけど。塩味がない。自分で塩掛けて食べるの?乾燥みかんとトマトは味が濃厚でおいしい。トマトは売り切れだったようだが、みかんは買って帰った。これは同じ味。一行いろいろ出してくれたし、いろいろと商品についても教えてもらえた。ご主人が選んで仕入れて小売りされているそうな。結構良いものを、それを考えれば安い価格で売られている。今度からいろいろ買わせてもらおう。

次に向かったのは呉服屋さん。前から気にはなっていたが、さすがに入る機会が無かった。でも「食べ歩きツアーじゃないの?」とは思ったけどね。


ご主人はさすがに着物。

着物はもちろん売っているけど、レンタルもされているそうな。ただし、観光客向けではなく記念日の晴れ着用。だから予約が必要。
ああいう観光客向けの着物はポリエステルで多分インクジェットプリンター物だろうけど、ここのは違う。「着物着てもらうのは良いけど、ああいうのが本物の着物と思ってもらっては困る」と。素人どころかプロでも表地だけ見たらインクジェット物と染め物の違いはわかりにくいらしいけど、裏から見ると一目瞭然と聞いたことがある。でも肌触りとか耐久性は全然違うんだろうね。

これは月下美人の文様。美しい。
私は着物は着たことないし、家族でも着たのを見たことはないのでとんと縁が無かったが、なかなか綺麗なものやなぁ、と再認識した次第。新潟の蔵の中で見つけた着物を持って帰ってきて、一度見てもらうかなぁ。
呉服屋だけど実は食品も扱っている・・・と言うことは無く、
ここでは食べることはなかった。
(C)おたくら編集局