三角袋の作り方 ― 2017年08月06日 06時54分23秒
それは何かというと、白い布で作った三角の袋にお米を入れた物。これに戒名を書いて施餓鬼供養の祭壇に供えるのだそうな。
そんなもん作れるかなと思ってたらAmazonでも売っていた。何でも売ってるなぁ。
Amazon直ではなく出店店舗からなので注文から届くまで1週間かかる。なので余裕を持って注文した。物が届き、OKと思って、保護用のプチプチ袋の外からちょっと見ただけでちゃんと開封して中身を見てなかった。
いろいろお盆が近づいてさて戒名を書こうと思って袋から出してびっくり。三角でなく四角だった。そういう地域もあるのだろうが、うちの田舎は三角なのでなんとかしないといけない。発注し直してもお盆には間に合わない。
ということで、急遽自分で作ることにしたので、その方法を記録しておく。
・・・
まず必要なのが白い布。近所の手芸屋で木綿の白い布がないか聞いてみたら、Yシャツなどに使われる生地があると教えてくれた。幅45センチの2つ折り(だから伸ばせば幅90センチ)の物。初めてのことだし失敗するかも知れないので倍以上の長さで1m買っておいた。これで後で助かった。
それと、縫い物は出来ないので接着で出来ないかと聞いてみいたら、裾上げ用テープがあるらしいので、それも購入。これは1.8m巻きなので1本で十分。
ここまでが準備。
世間では晒しを使って作るような記事もあったが、多分こちらの方が安い。もちろんそれがあるならそれでも問題ない。
・・・
お米は1升=10合=1.5キロ入れるので、結構な量ある。しかしそれをどれ位の袋を作れば入るのか全く見当が付かない。最初、間違って買った4角袋の長辺の長さに合わせて切ってみた。幅35センチ角くらい。でもお米を入れたら入りきらなかったので、今度は45センチで作り直したらちょうど(かちょっと薄い位)だった。
ということで、まずは45センチ角の布を切り出す。もともと45センチで2つ折りになっているので物差しなしで切り出せる。
念のため書いておくと、布の裁断には紙を切る用のはさみではうまく切れないと思う。布用はさみもついでに買っておくか、紙用はさみとかカッターで頑張るかそれはそれぞれの人次第。私はたまたまとあるオーディオ用吸音素材を切るためのはさみを持っていたのでそれを使った。
これを対角線で折る。そのとき、1センチ強ずらしておく。
こんな感じ。
今回使った裾上げテープはこれ。
先のずらした所の上にすそ上げテープを置き、上からスチームアイロンをかける。スチームがないなら、霧吹きで拭きながらでもいけるとは思う。
できあがり。はみ出たところはあとで切れば良いから、あまりぴったりサイズにする必要はない。
1辺だけくっつけたらお米を入れる。一升は入れるとこんな感じになって立つ。
くっついてたとしても、縫い比べれば強度は低いので、あまりそこに力がかかるような入れ方・持ち方はしない。
これをまた横にしてお米を均等に行き渡らせ、開いている辺も同様にくっつける。今度はお米が入っている分膨らんでるし、閉じ口の際までお米が来るのでうまくしないとくっつけられない。いきなり熱いアイロン当てるより、熱くないアイロンで練習した方が良いかもしれない。
うまくやるとこんな感じになる。ちょっと持ち上げてみて、お米が漏れてないか、漏れそうな部分はないかを確認する。危なそうな部分はアイロンを当て直す。
寸法の間違えさえしなければ30分くらいで出来るかな。
戒名書くときは、この写真で下になっている方を上=△方向にして書く、のが正しいのだと思う。というか私はそう書いた。気になる人は菩提寺にでも確認して。
再度書くけど、縫い物に比べ接着部の強度は低いので、くれぐれも慎重に扱うこと。1度お供えするだけの物だから、この強度で十分だとは思うけど。
手抜き?それでもちゃんと手作りだから、買うより心はこもっていると思うのだけど。
ということで、こんなものは一生に何度も作る物ではないし、ないからこそ作り方の情報もそうそうないので、これが役に立てば良いかと。
合掌。
・・・2017/08/20追記;大きさ解答編・・・
で、お寺さんに持って行って見てもらったところ、大きさは倍ほど大きかった。そう、本来のはこの半分の大きさで、ということは最初に作った物の方が近かった。でもそうなるとお米を入れたときにかなりの圧力になるから裾上げテープでは無理かも。
この大きさは結局サラシの幅なのだそうな。
名前の方向は正解で、三角の上(底辺に対して上に来る頂点)を上にして戒名を書く。
そもそもなぜ三角袋を作るかというと、これを故人がこれをせをってあの世へ向かう、という意味合いがあるかららしい。なるほどそれなら三角の方が良く思える。四角はどういう意味合いがあるのかな?あちらでの座布団?
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